今日も歌があるから

Tiamat / T'apo Eagh / ScreenShots : http://www.flickr.com/photos/100497787@N06/

ヤシヤモリとゴマバラトカケモドキのこと

ゴマバラトカゲモドキとヤシヤモリがうちにきて1か月が経ちましたので、色々書いていきます。

ヤシヤモリ

 海外だとWhite Line Geckoと呼ぶらしい。シンプルな外見に白いY字のラインが入っています。尻尾はくるくる巻いていて、愛らしい。ギョロッとした瞳でまさに壁チョロ系!って感じの見た目。樹上性のヤモリのため、ケースは背の高いものを選ぶ必要があります。うちは今のところ30*45cmのケージで飼っています。いずれはもう1サイズ大きくしたほうがいいのかなあ。
 食欲が超がつくほど旺盛。レオパゲルだけ嫌がりましたが、イエコ、ジャイミー、ハニーワーム、レオパブレンド、バナナなどなど、好き嫌いしないので餌やりはチョー気楽。この前揺れてる葉っぱに食いついてペッて吐いてた。今のところはレオパブレンドメインでたまにイエコをあげています。ただ、飲み込むときに頭を振るので餌が飛び散ってケージは汚れがち。翌日確認して飛び散った餌のゴミを取り除くのはちょいと面倒です。拒食されるよりはずっとマシですけどね。
 飼育しているうえで難点なのは上で挙げた餌の食べ残しと、フンの処理。レオパと違ってそこらじゅうに排泄するのでケージの内部は中々ファンタスティックなスメルで満ち溢れています。赤玉土、炭、ハスクチップを混ぜた床材で何とかしようと試みたのですがあまり意味なかった。覚悟を決めて掃除すべし、ですね。ただ、排泄物のお蔭か適当に植えてたポトスは順調に育っているので、植物を入れておけばそれなりに分解してくれる、のかなあ。とりあえずケージの中は月に1度は綺麗にしてあげたい。
 ハンドリングはほとんどしていませんが、足の裏が少しちくちくしてむず痒い。こいつらの足の裏は沢山の毛でおおわれていて、ガラスでも吸着できるそうですね。だからちくちくするのかな。
 
natgeo.nikkeibp.co.jp

参考に。



身体が結構伸びます


 そういえばこの子は脱皮しているところ見たことがありません。なんとなく大きくなっている気はするので、夜間にやってるのかな。あまり手間がかかってないので書くこともあまり無いのですが、でっかくなった地味な色のヒルヤモリと書くのが分かる人には一番伝わりそう。動きもそこまで素早くないので、飼いやすい品種です。

ゴマバラトカゲモドキ

 通称ゴニと呼ばれる品種。トカゲモドキといえばスーパースターヒョウモントカゲモドキ、つまりレオパの独壇場ですが、このゴマバラトカゲモドキはスリムな体に悪い顔をしていて、とても魅力的なんです。日本の流通に乗ってまだ10年ちょいという品種のようですね。
 
 

 怪しげで悪そうな感じがたまらんです
 
 
 レオパと違って湿気が多めの環境を好むということで最低限1日1回の霧吹きはかかさず行っています。60~70%くらいをキープ。45cmケージで大分快適に過ごしているようですが、このケージも一回リセットしたいところ。真っ黒な床材にして際立たせたい。餌は今のところイエコのみ。レオパブレンドはお好みではない様子。ハニーワームは食べた。アイツは万物共通なところある。冷凍イエコ食ってくれればもう言うことはねえです。トイレは決まったところにするので床もあまり汚れず、飼いやすいです。 
 飼育するうえで注意したいのが、この品種は夜行性かつひきこもりであるということ。いままでシェルターから出てきて餌を食べているとことは一度も見たことがありません。仕事から帰ってきて電気つけたら最初は外にいても、いそいそとシェルターに潜ってそれ以降は姿を見せず。動いたり触れ合ったりするのを楽しみたいひとには向かないようです。そんなわけで、餌皿に解凍してカルシウムまぶしたイエコを置いて寝ると、朝には綺麗になっているというような飼い方になっています。
 一度ケージの掃除のためにハンドリングを試みたのですが、狭くて暗い所に物凄い勢いで逃げ込んでハマって自分で出れなくなってしまいました。中々年季の入った引きこもりです。だけどやっぱりこの目つきの悪さは野性味があってとてもかっこいい。飼育すること自体は難しくないので、この悪い顔にほれ込んだひとには是非トライしてほしいです。


たまーに出てくるところに遭遇します。

 
 次書けるのはフェルナンデススキンクのことかな 
 おしまい

GECKO MARKETに行ってきた!

 7月8日に東京都立産業貿易センターで開催されたGECKO MARKETに行ってきました。ヤモリに特化したイベントということで、レオパとニシアフばっかかな?と思っていましたが、想像以上に楽しく興味深いイベントでした。
 
 まず、会場の規模は同人オンリーイベントくらい。というか池袋のサンシャインシティくらい。所狭しとブースが!というわけでもなく、ややゆったりとした雰囲気でした。会場内は写真撮影NGなブースが多かったので無し。生体にも悪い影響出るしね。どれくらい人が来るのか分からなかったので少しだけ早めに行ったのですが、既に結構並んでいました。(述べ1,240人の来場数だったそうです)
 
 生体の販売がメインでしたが、オリジナル飼育グッズやアパレル、アクセサリ、ぬいぐるみもいてバラエティ豊かなイベントでした。ヤモリオンリーなので見事にヤモリだらけだったのですが、中でも一番人気のレオパはやっぱり色や模様が凄く素敵でした。ウン十万の個体も何体かいて、それだけの価値があるかどうかはともかく、ああ、こいつは高いだろうなーという生体がいっぱい。20万のマックススノーすんごかった。やっぱレオパは鮮やかな色が多いから目を引くし、ブリーディングのしがいがあるんだろうなー。
 
 個人的にとても面白かったブースがいくつかあって、まずはAliveさん。たしか店主さんは亀メインだったかと思うのですが、綺麗なクレステッドゲッコーをいっぱい連れてきていました。目の前で8万のレオパが売れてわーお、と思った。

Alive
twitter.com



 そして次がACEさん。こちらはレオパのほかにハイナントカゲモドキやソメワケササクレヤモリもつれてきていて、色々お話を聞かせていただきました。コルクの投げ売りしてたのでいいのがないかなーと探したけど、良い感じのは早い段階で売れちゃったみたいでした。
 
ACE
ACE


 まだ行ったことないけど前々から気になっていたエンドレスゾーンさん。レオパ以外にベビーのゲッコーがあってむちゃくちゃ楽しかった。クレステッドゲッコーのベビー欲しかったけど、まだベビーはコツが分からないので我慢した。

エンドレスゾーン
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 有名どころ、はちくら(爬虫類倶楽部)さん、ボリュームたっぷりの生体数で、ずーっと見てても飽きない。今日はどうやら茨城のほうの生体もつれてきたようで、中野で見たことない生体がいっぱいいました。凄い綺麗なニシアフがいたんですが、一周したら売れてた。まあそうだよね・・・。
 
爬虫類倶楽部(中野店)
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 そして今回もっとも盛り上がってたっぽいブース、エキゾチックサプライさん。常に人だかりがあって中々ブースに辿り着けなかった。レオパもよかったんですが、それ以外の品種の豊富さよ。ヘルメットゲッコーが6,800円で売ってるんだよ!こっちだと10,000円オーバーとか当たり前だよ!ブースのお兄さんたちも非常にトークが上手で、色々教えてくれるし商売が上手かった。あとで調べたら大阪のお店なんですね。いいなあー毎週通いたいわー。大阪もっと近ければなー。
 
エキゾチックサプライ
twitter.com



 今回一番の目的だったのは、レプタイルストアガラパゴスさん。エキゾチックアニマルのアパレルを販売されていて、新作のトッケイTシャツが欲しかったのです。早めに伺ったら在庫もあったようで無事ゲット。今度、ブラパイとアメドクのTシャツも買おうっと。

レプタイルストアガラパゴス
twitter.com


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トッケイTシャツ。チョーかわいい!



とまあ、色々あって、他にもメーカーさんのブースでお話聞いたりと色々楽しいイベントでした。お土産はカルシウムでした。


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完全に白い粉。純度の高いヤツです。




来週はアクアリウムバスがあるのでまた来ることになりそうです。

・・・


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きづいたらかってに・・・




お金降ろしておかないと

おしまい 

ヨツメヒルヤモリが来て1か月が経ったぞ!

1ヶ月経ったはなし

 ヨツメヒルヤモリがうちにきて大体1か月が経ちました。最初色々あったけどなんとか1か月経過したのでお迎えから安定までの流れを書いていきます。

 ヨツメヒルヤモリは樹上性ヤモリ。夜行性のヤモリが多い中、名前の通り昼行性のヤモリです。ヒルヤモリって蛭じゃなくて昼なのよね。ちなみに「ヨツメ」は前足の付け根の模様が目に見えるからだそうで。鮮やかなグリーンの体色が特徴的で、体調や興奮度合によって色合いが変わります。興奮すると色が鮮やかになるみたい。ヒルヤモリはヤモリの中で一番好きな種類で、いつか飼いたいなーと前から思っていました。家のPCの壁紙もヒルヤモリです。

おむかえまでのはなし

 今までたゆら(蛇)を入れていた45cmケージを持て余してしまい、なんかトカゲ飼おっかなーと川崎のaLiveさんにお邪魔しました。

 aLive
 http://www.alive-rep.jp/


 当初はオニプレートトカゲを飼うつもりだったんですが、実際に見てみると結構デカい。45cmじゃ厳しいかな、と思ってショップのお兄さんに話を聞いてみるとやっぱり45cmで飼育は狭いから止めた方がいいと言われまして。じゃあどうしよっかなーとその時目に入ったのがヨツメヒルヤモリでした。折角なのでペアで購入。昼行性は初めてなので飼い方を色々聞いて、ついでに機材も購入。UVBライト、ライトスタンド、餌一式。紫外線必要な種類はライト買わなければ手を出さなくていいから止めておこうと決めていたのに遂に手を出してしまった。

ついにやってきた

 家に帰って適当に床材敷いて余ってた流木置いてとりあえず2匹とも投入。細かいところは後々考えよーと、暫く放置してゲームしてたら程なくしてケージから「ガタガタン!」と音が。ケージを見てみると、ヒルヤモリ同士で追いかけっこしてました。なんだよー仲良いなあとか見てたんですが、よく見ているとずっと片方が追い掛け回されているみたい。これはもしや縄張り争い?でもオスとメスだからそんなことは無いはずだし、お店では同じケージでおとなしくしてたし・・・とか考えてる最中もずっと追いかけっこをしていて、遂に片方が噛みつかれて鳴き声を上げ始めたのでこれはアカンと思い別居。うおーん、繁殖も考えていたのに予定が狂ってしまいました。かなしい。



来たばかりのころ。この時は仲良しだなーと思っていましたが・・・



今見返すとこの写真はメスが怯えているところだった(上から見下ろしてるのがオス)

ひとまずの対応

 丁度1個小さいケースを余らせてたのでとりあえずそっちに避難させて新しくケージを注文。どうやら追いかけてたのはオスで被害者はメス。オスメスで同居させて仲が悪くなる理由について色々調べたけど決定的なものは出てこなくて、一つ分かったのは基本的にオスが優位に立つ社会らしいということ。お店にいたときはもっと強いオスがいてビビってたのかもなあ。相性問題ばかりは仕方ないので別居飼育になりました。
 
 別居させて落ち着いたところで、噛みつかれていたメスの状態を確認すると結構深刻で、後ろ足の付け根にかみつかれた後があり、1日経っても体色が悪いまま。蓋を開けるとビビって逃げ回る。最悪の事態も覚悟しつつ、水と餌は切らさないように世話を続けました。一方オスはというと1日中動き回ってチョー元気。餌を舐めてる様子も見れたのでまあ大丈夫でしょう。

それからしばらくして

 メスはこの日からずっと体色が落ちていてハラハラしていたのですが、脱皮2回、ハニーワームとイエコは食べてくれるようになり、体色も最近は戻ってきて元気に動き回っています。繁殖を狙っているのでいつかまた同居させてみますが、何事もないといいなあ。45cmケージに1匹だとどうしても寂しいしね。



お蔭さまで元気になりました。

ヨツメあるある

 さてさて、ヨツメヒルヤモリの飼育で一番気を付けないといけないのが脱走です。むちゃくちゃすばしっこいので、油断してると逃げられます。私は蓋を半分開けた状態で餌を取り出していたら隙間から脱走されました。一度脱走されると家じゅう捕まって逃げるのでかなり大変で、捕まえやすい位置まで追い込んでプラケを被せてなんとか確保。一瞬の隙を見て逃げるので餌やりは気が抜けません。



こうなるともうどうにもならん。


 まだ1か月しか経過していないのと、最終目標は繁殖なのでまだ気は抜けませんが、とりあえず安定軌道に載ったかな、ということで。



こういうことするから扉が開かなくなるんだよなァ・・・


 
 最後に飼育環境をだだっと書いておきます。
 
・ケージ:45cmワイド
・床材:軽石、底石ネット、レプタイルソイル
・背面:ココウォール
・植物:ポトス、苔すこし、流木
・餌:レパシー、爬虫類ゼリー(フルーツ系)、ハニーワーム、イエコ
・その他:水のみ、ケージの上部にUVBライト、保温球

ヨーロッパイエコオロギ先輩には頭が上がらない

 最近、トカゲと有尾類にドハマっている私ですが、日ごろの世話は慣れてくると簡単になるものの、蛇と決定的に違い、大きな障害になるものに、給餌の問題があります。

 蛇はサイズに合わせたマウスのみで終生飼育が可能です。拒食の際にウズラを与えたりすることはあると聞いたことはありますが、基本的にマウスだけで大丈夫。初めて迎えてから10年以上経ちましたが、ずっとこれ一本です。つまりマウスが手に入る環境なら楽勝、逆に入りにくい環境だと飼育は難しいです。このご時世、そんなことはほぼないかと思いますが・・・。
 
 対してイモリ、ヤモリ、トカゲはエサの種類が豊富です。野菜、果物、活き餌、冷凍、練り餌、乾燥餌などなど、とにかくいっぱいあります。私は飼っているペットに合わせて餌を用意していますが、最初ちょっと困ったのが「個体ごとに好き嫌いがある」ということ。うちだとレオパの2匹が対照的で、オロロは練り餌(レオパゲル)を一切食べません。匂いを嗅ぐとすぐにそっぽ向いてしまいます。仕方ないので、乾燥餌をふやかしたものを毎日与えています。アカメはレオパゲル大好きです。レオパゲル持って蓋開けるとこっち駆け寄ってくるくらい大好き。ヨツメヤモリの2匹は比較的好き嫌いなくゼリーとレパシーを混ぜたものをペロペロしてくれるけど、ワームは大嫌い。ファイアサラマンダーはレプトミンを食べてるっぽい(まだ食事シーン見たことない)、ハニーワームは嫌がるといった感じ。
 
 こんだけ好き嫌いあるとどうなるかというと、餌がどんどん増えていきます。参考までに今うちにある餌。

・レオパゲル
・レパシー
・レオパフード
・乾燥コオロギ
・冷凍コオロギ
・レプトミン
・ひかり
・爬虫類ゼリー
・ハニーワーム(たまに)
ミルワーム(たまに)
・赤虫(たまに)
・マウス(蛇用)

 ね、言いたいことは分かる。多いよね。それぞれ棚に収めたりタッパーに入れたりしてるけど、冷蔵庫開けるとうわってなるよね。この中にはあんま食べないから余ってるものもあって、一度整理が必要だなーと思っています。
 
 ただ、この中で1つだけ全ての生体が好き嫌い無く食べてくれる万能フードがあります。それがイエコ(ヨーロッパイエコオロギ)の冷凍餌。こいつは解凍して皿に置いとくだけであらゆる生体が食いついてくれています。スゲーぜ!イエコ!冷凍コオロギ買う前はかなり抵抗があったのですが、パッケージは発泡スチロール製のしっかりした容器に入っていて、漏れたりする心配がないのもありがたい。(それでも念のためジップロックに入れて保管)
 数も300匹くらいで多いので、うちの生体数だと2か月くらいは持ちます。また、製造の過程で足を落としているらしく、ボディだけなので脚が口に刺さってはい拒食ってケースになりにくい。活コオロギは絶対に家に置かないと決めている私にとってこれは神アイテムです。
 

デメリットもある

万能感溢れる冷凍コオロギ、デメリットもあるっちゃああります。

サイズ調整が必要

生体の中には比較的小柄なやつもいます。うちだとヨツメヒルヤモリの2匹。こいつらは口が小さいので、イエコを丸のみできません。だけどこんな上質の肉食わない訳にはいかない、というわけで一回加えると餌をブルンブルン振り回して噛み千切ろうとします。見てるぶんには面白いけど中々食べれないのはきっとストレスでしょう。与えるときには頭を潰したりして、少し小さくしてやる必要があります。まあまあグロいです。

カルシウムの塗布が必須

総合フードの人工餌と違い、コオロギは栄養が偏ります。なのでカルシウムをまぶしてやる必要が出てきます。お皿に入れてコロコロするだけですけどね。

食べないときの処理が必要

とはいえ彼らも生きている。食欲がわかないときもあります。食べなかった時は潔く捨てなければなりませんが、そのままゴミ箱にインすると腐敗して中々刺激的な臭いになります。簡潔に言うとすっげえくせえ。なので我が家ではトイレから世界に飛び出していただいております。


ということもあります。あんだけドカ食いしてくれるところを見るとデメリットは少ないですけどね。

そんなわけで

楽しい可愛い爬虫類。できればスタイリッシュな環境でスマートに飼育したいというお気持ちはよくわかります。あたくしもできればレオパゲルだけで育てたかった。けれど、好き嫌いがあるっちゅーなら仕方ねえ。冷凍なので当然匂いはないし管理も頑丈。ケース持って振り回しながら踊ったりしない限り部屋の中にぶちまけることもないでしょう。トカゲを飼うときは是非、冷凍コオロギを常備しておきましょう。

あ、うちにある冷凍コオロギはこちらの製品です
https://tsukiyonofarm.jp/


おしまい

ビバリウムをつくろう!(苔リウム編)

 昔から憧れていたもののひとつに、ビバリウム、テラリウム、アクアリウム、パルダリウム・・・を作ることがありました。どれも似たようなものですが、水要素があるかないかと、熱帯地域の再現かどうかみたいですね。ググるといっぱい出てきます。今までなんとなーく面倒そうだなあというのと、蛇でビバリウム作ってもなあと思って手を付けていなかったのですが、最近トカゲ類に手を出し始めてから作りたい欲が湧きあがってきたので、ここらで一つちゃんと作ってみることにしました。というわけで作るために準備したものやら何やらを書いていきます。

 

用意したもの

まずは用意したものをざくっと。今回は小型の苔リウムを作りました。

・ケース(レプタイルボックス
軽石
・土(赤玉土バーミキュライト、テラリウムソイル)
・極床 造形君
・ウールマット(換気扇の覆うやつで代用)
・底石ネット
・塩ビのパイプ(10cmくらい)
・流木、石
・苔(コツボゴケ、タマゴケ)
・観葉植物(ホームセンターで適当に買ってきた1鉢200円のもの)

以上!上から順番に説明していきます。

①ケース

当然もっと大きなケースでもいいのですが、今回は練習ということで小型のケースでスタート。

SANKO レプタイルボックス

SANKO レプタイルボックス


②床材一式(軽石、土、ウールマット、底石ネット、塩ビパイプ)

まず最初に排水用に塩ビパイプに穴を空けたものをケースの端っこに設置。汚れた水をこれで吸い出すんだそうです。まだ使ってないけど一応置いた。
次に床材ですが、植物を育てるので水はけなどを意識して作る必要があります。

入れる順番は


【ケース上部】

                              • -

土(赤玉土バーミキュライト+テラリウムソイル)
ウールマット
底石ネット
軽石

                              • -

【ケース底】


の順番。

 底石と土が混ざり合うと水はけが悪くなると読んだので、ウールマットを挟んで石と砂の境界を明確にしました。土は赤玉とバーミキュライトと余ってたテラリウムソイルを混ぜて使用。バーミキュライト懐かしいー。小学校のひまわりの鉢植え以来だー。つーかこの土混ぜたりするの楽しいー。楽しくて写真撮るの忘れたくらい楽しい。
 ビバリウムを綺麗に見せるコツとして、手前を低め、奥を高めに配置するといいらしいですよ。適当にやったけど。そしてお次に出てきたのが「極床(きわみどこ)造形君」です。ギャグみたいな名前だけどすげーヤツ。水を混ぜてこねこねすると粘りが出てガラス壁とかにくっついてくれます。こうして立体感を出すってワケ。泥遊びたのしー

 

③流木、石

なんか良い感じの流木とか石を良い感じに置きます。バージンコルクとかでもよさげ。置かなくてもよさげ。センスが光る。あと流木は地味に高い。

④苔、観葉植物

 空いてるスペースにもりもり植え込む。このあたりもセンス次第。手前は低い植物を置いて、立体感を出すといいらしい。知るか!好きに植えるぜ!手前にタマゴケを植えて中間に観葉植物、流木の奥にコツボゴケを植えてなんか良い感じのアレになりました。

 

完成!

というわけで適当に植えて完成。写真で見ると、悪くない。しかもチョーたのしい。



今回は小型ケースで苔メインのものを作ったので背の高い植物は扱いませんでしたが、のちのち育つことを考えて、縦に大きなケースを使ったり、シダを植えたりするのもいいですよね。というか生体関係なくビバリウムを作ること自体が楽しい!盆栽にハマる高齢の方の気持ちが分かってきた。

かかった費用

最後に、今回かかった費用を大まかに書いていきます。

ケース:3,000円
赤玉土:300円
バーミキュライト:200円
テラリウムソイル:0円(余ったの使ったので)
造形君:700円
流木:700円
ウールマット:0円(家にあった)
軽石&ネット:200円
観葉植物:800円(200円×4)
苔:2,000円(500円×4)

合計:7,900円

そんなに費用かけずに遊べるのもありがたい。


 ビバリウムの作り方はYoutubeに大量に動画がありまして、今回作るにあたって色々見ましたが、殆どやっていることは同じなので、どういうレイアウトにしたいのかがとても大切ですね。これからやってみようってひとは何となく雰囲気掴むのにいいかも。ちなみに、今月のアクアライフはアクアテラリウム、パルダリウムの特集で作り方も載っていましたので、これもオススメです。今回作った苔リウムは安定させたらイモリをお迎えしようと思っているので、じっくりのんびり育てていきます。


月刊アクアライフ 2018年 07 月号

月刊アクアライフ 2018年 07 月号


おしまい。

レオパがきて、1か月が経ったぞ!

レオパを飼いはじめて1か月。
なんとか順調に世話ができています。
とはいえ、蛇とは違って気を使う部分が色々ありましたので、
1か月で気づいたアレコレを纏めていきます。
これから飼うひとのTipsになれば。

◆飼育環境について

①温度は大事、とっても大事、本当に大事だった

 レオパを飼う上で温度が大切というのは色々なところで言われていますが、下は25度から上は40度まで、振れ幅が広いので適正温度を探し出すのに苦労しました。まず、お迎えして最初は保温球は使わずにパネルヒーターを使って20度強の環境を作りました。するとパネルヒーターの上に移動したまま殆ど動かなくなり、体色が落ちてきたのでこれだと足りないことに。続いて遠めから保温球を当てて25度くらいの環境に。前よりは活動的になりましたが餌の食いつきもあまりよくなく、体色は落ちたまま。最終的に距離を調整して常時30度以上のスポットを作ったところでようやく活動的になりました。1日の中で温度の上下はあった方がいいと思ったので、今はパネルヒーターは夜間のみつけて20度前後、朝起きて仕事から帰ってくるまでは保温球で30度以上の環境にしています。ここに辿り着くまで大体2週間。コーンスネークは冬場でもパネルヒーター1枚で十分活動してくれていたので同じ感覚でいたのがよくありませんでした。
 レオパは温度が足りないと体色が落ちる(黒ずむ)、食欲が落ちる、動きが鈍くなる、と思いっきり体調に出るというのはいろんな情報で知っていたのですが、どの程度色が落ちたら温度が足りないかという判断材料は生体によって違うので試行錯誤が必要でした。こういうことであれこれ悩むのは楽しいけれど、生体の生命にかかわる部分でもあるのでどうしても気になって何度も飼育環境に手を入れたりしたくなります。けれど、新しい環境に移したらできれば5日、最低でも3日は水替えや湿度対策以外は何もしない、という爬虫類飼育の基礎中の基礎を守り、餌だけ毎日入れ替えて様子を見ること3日、ようやく迎えた当時の発色まで戻ったのでした。
 

②飼育ケージ問題

 飼育するとき、できるだけ快適な環境で過ごしてもらいたいと思い、ケージを用意することが多いかと思います。ただ、爬虫類用のケージって水槽と比べると結構高いんですよね。魚なんかの水槽は全面ガラスでいいのに対して、ある程度の通気性が確保されていたり、前開きのドアが必要であったりします。となると、専用のケージが選択肢に上がってくるのですが、ニッチなジャンルの製品なのでお値段もそこそこ。安全面など考慮すると当然ではありますが。
 ということで、飼育に慣れてくると大体の人が手を出すのが衣装ケース。これに半田ごてなんかで穴を空けて通気性を確保して使うわけですが、1000円前後で手に入るのでとても便利。財布にも優しい!工夫次第で積み重ねて管理できる!
 でもやっぱり1匹くらいはちゃんとレイアウトしたケージで育てたほうが楽しいいので、1つはケージを買うことをオススメします。その時は、今後もしかしたら別の生体を飼うかもしれないことを考えて45cmか60cmあたりのちょっぴり大き目のケージがあるといいんじゃないかなあと思います。
 うちは余らせたケージをビバリウムにして、ヒルヤモリをお迎えしました。これはまた今度。

◆餌について

結局色々用意した

 生き物を飼う上で必須な食事。餌。犬猫と違って爬虫類はいくつかハードルがあります。まず第1に主食が昆虫であること!最大の難関と言ってもいい。レオパの主食はコオロギです。他にもデュビア(ゴキブリの仲間)やミルワームなどがありますが、コオロギがド定番と言われていて、こいつらを活餌で与えるのがもっともよいとされています。私は虫は嫌いじゃないけど餌のために虫を飼うのはちょっと抵抗あるなーということで今まで興味はあるけれどトカゲに手を出すのは控えてきました。だって万が一虫かごから逃げ出したりしたら、ねえ。
 しかし、そこは業界の皆様も、より飼いやすくするために試行錯誤していて、近年では人口の餌がいくつか出ています。私は今回、これを中心に育てることにしました。が!しかし!最初はレオパゲル一本でいくつもりだったのが個体によってやっぱり好き嫌いがあって、中々食べてくれないので結局色々用意することになりました。というわけで私が使った餌のレビュー。
 

①レオパゲル

 今回最初に買った餌。チューブからゲル状の餌がぶちゅーと出て、それを与えます。触った感じはもちもちしていて、水ようかんみたいな感触。臭いも少なくて値段も手ごろでよいかんじ。というわけで早速与えたのですが、2匹のうち、1匹は頑なに食べない。転がしたり舐めさせたりしてもダメ。これはもう相性ということで諦め。対してもう片方はモリモリ食べてくれました。というかこれ以外食べてくれない。2匹ともこれで餌付いてくれたら最高だったのになー。普段はジップロックに入れて冷蔵庫で保管して、食べるぶんだけピンセットで分けて与えています。

②レオパブレンドフード

レオパゲルを食べてくれないので焦ってその日に買いに行った人工餌第2弾。中にカリカリした餌が入っているので、水で少しふやかして与えます。ちょっと臭い。ペットフード臭という感じ。レオパゲルを嫌がった個体も、これはすんなり食べてくれました。何が違うんだろうなあ。最初ピンセットで与えてたけど嫌がるのでお皿に置いて好き勝手食べさせています。夜に置いて、朝に食べ残しを回収のサイクル。

③乾燥コオロギ

活きコオロギは嫌だけど、乾燥ならまあいっかな、と思って購入。虫臭い。あと思ってたより大きいコオロギが入ってたのでまだあんまり与えてません。一時期与えてたけど、ぬるま湯で柔らかくしてピンセットでバラバラにして、とめんどいので今は与えてません。アダルトになってきたらおやつ程度にあげようかな。

ミルワーム

 食いつきが半端無いと聞いたので、試しに買ってみた。活きてるワームです。手のひらサイズのパックに数十匹入ってて、うぞうぞうぞうぞ動いてる。世話するのは簡単で、容器に野菜の残りとか適当に入れとくとすぐに食い尽くしてくれる。たまに霧吹きで水を一拭きするだけで元気に生きてる。ミルワームって面白くて、密集させて飼うと蛹にならないそうです。蛹になると食われるからだろうね。
 で、これを試しに与えてみたわけですが、確かに食いつきがすごい。すぐに気付いてばくばく食べてた。こいつはすごいなあ。でも、致命的な弱点が二つあって、1つは栄養価はそんなに高くないという点。海外では栄養価の高い餌をミルワームに与えてそいつをレオパにあげるんだとか。ガットローディングという手法らしいです。合理的だなあ。
 もう一つが、フンがすさまじく臭くなる。びっくりするくらい刺激臭になる。ほんとすっげーくっせーんだわ!一度試してみてくれ!なのですぐに使用を中止しました。だって臭いんだもん。ちなみにミルワームを処分するときはジップロックで密封して冷凍庫にポイすること30分でオーケーです。
 
 餌はこんなところですかね。相性はあるものの、人工餌への食いつきは高いので、どれか気に入ってくれたらそれでいけばよさそうです。今度グラブパイも試してみようと思います。

◆ネットで調べまくらない

 時は大インターネット時代。調べればいろんなことが分かります。レオパに関しても同じで、ちょっと調べるといろんなブログやらなんやらが出てきます。レオパの飼育は初めてなので、困ったときはインターネットで調べまくっていました。けど、飼育してる個体や環境は人それぞれなので、確実な情報はほとんど転がっていない。AがいいというひともいればBのほうが効果があるというひともいて、あまりアテにならないことに気が付きました。なので、本を買って、基本的にそれに沿って育てることにしました。参考にしたのはこの本。

マンガですが、爬虫類の飼育についてかなり詳しく載っていてタメになりました。
レオパ以外のエキゾチックアニマルのお話もあるので、読んでおいて損はないです。


ビバリウムガイド No.80 レオパことはじめ

ビバリウムガイド No.80 レオパことはじめ

爬虫類フリークにはおなじみのビバガ。
この号はレオパの特集なので、これが手元にあれば基本的に問題ないです。
カルシウムはペットボトルの蓋に入れておいとけばヨシ!
みたいな小技、とてもありがたいです。

結果的にこれでダメであったら、別の方法を試して行けばいいわけで、指標もなくダラダラとネットで調べまくるのは危ないというのが私の持論です。

 

◆1日にやること

朝:軽く霧吹き、前日の食べ残しを掃除
昼:なし
夜:水飲み入れ替え、餌上げる(嫌がったらあげない)、軽く霧吹き

 おしまい。こんなもんです。ペットは迎えたら触りたくなるものですが、こと爬虫類に関してはあんまり触らない方がいいんじゃないかなあと思っています。ストレスで拒食してしまうし。たまに「べた馴れ!」みたいなアオリの動画なんかを見ますが、あれはなついているんじゃなくて許してるという表現のほうが近いです。私もたまに触りますけど、毎日べたべた触ることはないです。あと、触ったら手を洗いましょうね。サルモネラ菌を持っていますよ。
 
こんなところでしょうか。短くまとめると

①温度は大切!めっちゃ大切!

②餌は好き嫌いがあるので幾つか試そう!

③触ったら手を洗おう!

です。あまり手間暇かけずに育てられるうえに鳴き声は上げないし省スペースで飼えるし中々にかわいいので、興味を持ったら試しに飼ってみてはいかがでしょうか。

おしまい

ヒョウモントカゲを飼ってみよう!

うちには飼い始めてから11年経つ蛇がいます。


名前は「たゆら」、由来はうしとら。

もう10年ともなると飼育もそれなりにこなれて蛇自身も餌や脱皮の感覚が開くので、
結構新鮮味がなくなってきたなーと思ってきたので、
ここらでひとつ、もう1種類爬虫類を飼うことにしました。

蛇、カメレオン、トカゲ、リクガメと色々悩んだのですが、前々から興味があったレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を飼うことにしました。ヒョウモントカゲモドキはヤモリの仲間で、英名の「レオパードゲッコー」からレオパ、と呼ばれる品種。体色が色鮮やかで飼いやすく、トカゲの入門編としてよく知られています。また、この時期(1月〜3月)は繁殖期も終えて比較的若い個体がお店で手に入りやすいので、まずは環境から一気に整えることに。2匹飼うつもりだったので、2匹分の環境を揃えました。

ケージ

まずケージは、今のたゆら用のケージを用意。たゆらはどうしたかというと、ホームセンターで工具入れのプラケースを買ってきて、半田ごてで空気穴を開けたものにお引越し。蛇を長年飼ってる人にはおなじみですね。


こういうのに半田ごてで穴を開けて使います。


2匹目用にはひとまず小型の水槽で。


器具

飼育用の器具、すでに爬虫類飼ってる人にはおなじみですが。

ピンセット

ピンセットは竹製のものだと間違えて生態がかんでも傷つかないので。あと安い。

シェルター

スドー ウェットシェルター L

スドー ウェットシェルター L

シェルターS

スドー ロックシェルター HG ML

スドー ロックシェルター HG ML

隠れるために。後々剥がすことになりましたが・・・

1番の悩みどころが餌でした。これまで、レオパに関わらずトカゲの餌といえばコオロギ、デュビア(検索は自己責任で)でした。つまり、昆虫です。別に虫は嫌いじゃないんですけど、家で餌のために100匹単位のコオロギやデュビアを用意するのは嫌で、トカゲの飼育を断念してきました。しかし、ここ10年でこの辺りも発展してきていて、レオパ用の人工飼料が登場しました。それがこちらのレオパゲル。



パッケージを絞ると餌がぶにゅーと出てきて、そいつを与えるという形です。幼体からこれひとつでいけるということで、これにうまく餌付けできれば飼育は難しくなさそうだ、ということでこれを導入。
したんですが、結論からいうと2匹のうち片方はいまだに食いつかず。このまま餓死させるわけにもいかないので急遽別のものを用意しました。ただ活き餌は絶対に回避したかったので、これを用意。

乾燥コオロギ

乾燥コオロギ 30g

乾燥コオロギ 30g

パッケージ開けるとコオロギ入ってます。当たり前だけど。こいつをぬるま湯でふやかせて、少しピンセットで細かくちぎって与えることに。すんげー食いつきがいい。レオパゲルとは何かが違うんだろうなあ。

カルシウム

ジェックス カルシウムVITD3 40g PT1855

ジェックス カルシウムVITD3 40g PT1855

そしてこれも。コオロギだけだと栄養が偏ってしまうので、こいつをコオロギにまぶして与えます。


若干話が前後しましたが、環境を一通り揃えたところで、いざ生体を購入。Maniac Reptilesさんへ行きました。


maniacreptiles.com


いつもお世話になってます。最近移転しました。
ちょうど2月かな?に生まれたばかりの若い個体がたくさんいたので色々見させていただいて決めたのがこちらの子。


ハイポタンジェリンという種です。価格は1万円以下とお手頃。ちなみにたゆらは23,000円でした。名前はオロロ。
 家に持ち帰ってまずはケージに移す。で、ここから1週間ほど放置。他の動物はわかりませんが、爬虫類は1週間くらい無理に餌を与えないのが飼育の基本です。新しい環境に対するストレスがなくなり、空腹になってきたところで餌を与えます。一応、受け皿にレオパゲル毎日置いたけど全く食べませんでした。1週間目からしっかり給餌を始めたのですが、先に書いたように全く食いつかないので乾燥コオロギに切り替えました。乾燥コオロギにレオパゲルすりつけたりして徐々に慣れさせていこうと思います。


そして、もう1匹が先日横浜で開催されたBLACK OUTというイベントで見つけたこの子。

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タンジェリンベルアルビノ


はっきり写ってないけどこの子は目がレッドアイになっています。レッドアイはレオパ飼うなら絶対に欲しかった子なので、いい子を見つけられてよかったー!名前はアカメ。生まれたのが4月なのでまた1ヶ月経ってないくらいの幼体。この子も1万円以下で購入。レオパは安くていいですね。
 で、こっちはレオパゲルもりもり食いました。多分オロロは、これまでレオパゲル食べてないから食いつきが悪いんじゃないかなあと思っています。逆にアカメは生まれたばかりだからなんでも食ってみようという感覚なのかなーと。人工飼料は他にもいくつかあるので、色々試しながら育てていきます。


おしまい