今日も歌があるから

Tiamat / T'apo Eagh / ScreenShots : http://www.flickr.com/photos/100497787@N06/

持ってるアニメサントラからお勧めしたい16曲について書きました

今日は一日ゲーム音楽三昧!
先日放送されておりましたね。
何やら原曲が少なくてちょっぴり残念という意見もあったようですが、ゲームは許諾とるのが大変だというお話もちらほらお聞きします。そういえばゲーム音楽のオーケストラコンサートで有名なPRESS STARTでも過去に「演奏は良いけど映像はダメ」という理由で、野菜の写真が延々流れ続けたことがありましたね。


それじゃあ次はもうこれしかない!
アニメ音楽三昧!
ドラマやゲーム、映画と同じくアニメでも物語を盛り上げるために欠かせないのが音楽。キャッチーなOP、EDの影に隠れがちですがアニメ音楽も沢山素敵な音楽があるのです。そんなわけで私がアニメを見始めてから少しずつ買い集めたサントラたちの中からいくつかお勧めの曲、作品を紹介していきたいと思います。

この空と大地の出会う場所 / 魔法使いに大切なこと:羽毛田丈史(2003)

魔法遣いに大切なこと オリジナル・サウンドトラック

魔法遣いに大切なこと オリジナル・サウンドトラック

 私が初めて買ったアニメサントラがこの作品です。当時学生だった私が夜中にテレビを付けていて適当にチャンネルを回していた時に耳に飛び込んできたのが「この空の大地と海の出会う場所」でした。ピアノの軽やかな音と軽快に跳ねるストリングスに一発で惚れ込んでそのまま作品も好きになってしまい、アニメもコミックも小説も買いそろえたのでした。
 一部サンバのような曲も入っておりますが、全体を通してピアノとストリングスを中心とした優しい曲が多く、毎年夏になると思い出したようにかけるのがこの1枚です。

○ / 輪廻のラグランジェ 1期:鈴木さえ子、TOMISIRO (2012)

輪廻のラグランジェ オリジナルサウンドトラック

輪廻のラグランジェ オリジナルサウンドトラック

 「まるっ」でおなじみの輪廻のラグランジェからは「まる」です。実際には読み方が書いてないので「オー」かもしれないし「ゼロ」かもしれないですけども、作品的に「まる」でしょう、たぶん。
 こちらの曲は主人公のまどかたちが操るウォクスが出撃するシーン、戦闘するシーンによく流れていた曲です。序盤は1曲目に収録されている「kamogawa in major」のフレーズが流れ、転調と共に心を掻き立てるような曲へと変わっていきます。輪廻のラグランジェは千葉県鴨川市を舞台にしていて、日常生活も垣間見ることができます。ラグランジェのサントラは日常と任務との違いがはっきりと分かれているのですが、この曲は日常から戦闘へ変わっていく気持ちの変化を表した曲なのではないかと思います。ランニングでスパートをかけるときによく聞いてます。

おはよう境界線 / 境界線上のホライゾン 1期:加藤達也(2011)

TVアニメ 境界線上のホライゾン オリジナルサウンドトラック

TVアニメ 境界線上のホライゾン オリジナルサウンドトラック

 境界線上のホライゾン1期からは「おはよう境界線」をご紹介。境界線上のホライゾンは名曲ぞろいで悩みましたが、お話の中でも一番好きなシーンなのでこの曲にしました。
 トーリがホライゾンとの対話を終えて現実世界に戻ってくる最高に格好いいシーンで流れるのがこの曲で、その前に流れている「後悔の届く道上へと」の哀しげな旋律も手伝って、分厚い雲が真っ二つに切られたようにスカッとした曲です。
 ホライゾンはその他にも「加速の屋根上」とか「燃焼回廊」とか「風がただ先を行く」とかむっちゃ良い曲あってどれも紹介したいけどああ残念。

幸いが咲ける場所 / 境界のホライゾン 2期:加藤達也(2012)

TVアニメ 境界線上のホライゾン オリジナルサウンドトラック Vol.2

TVアニメ 境界線上のホライゾン オリジナルサウンドトラック Vol.2

 続きまして2期からは「幸いが咲ける場所」です。2期も後半の疾走感と畳み掛ける展開はわくわくしかなく、王道的展開で素晴らしかったです。
 最後の最後にエリザベスが花畑で語らうシーンで流れるこの曲。激動のアルマダ海戦を締めくくるに相応しい優しいピアノの曲です。2期も「save you from anything」とか「焦熱領域」とか良い曲は盛りだくさんなので、ぜひ聞いていただきたい1枚です。

Eternal Friendship / Free! :加藤達也(2013)

TVアニメ Free!オリジナルサウンドトラック Ever Blue Sounds

TVアニメ Free!オリジナルサウンドトラック Ever Blue Sounds

 もうひとつ加藤達也さんの手がけた作品、Free!から1曲。ホライゾンと違って、現代が舞台の作品のためか、曲のタイトルからシーンを思い出しやすいのがこのサントラです。Eternal Friendshipは作中で何度か流れますが、タイトル通り友情を感じさせる良い曲です。

辿り着いた場所 / 夏目友人帳 3、4期:吉森信(2011)

夏目友人帳 参・肆 音楽集 ひねもすきらりきらり

夏目友人帳 参・肆 音楽集 ひねもすきらりきらり

 妖怪と夏目の不思議なお話である夏目友人帳からは「辿り着いた場所」を選びました。アルバムを通して聴いていただくと分かるのですが、この曲の前にはおどろおどろしい曲が何曲か続いて流れます。そのあとに流れるこの曲の安心感といったら。やっと重苦しい空気から解放された清々しさがあります。夏目のサントラはうたたねしたいときに流すとたちまち寝てしまいます。

思い出は遠くの日々 / 秒速5センチメートル :天門(2007)

 映画作品からもひとつ。新海誠監督の作品はどれも好きなのですが、見た時期や年齢が重なって思い入れが強いのは秒速5センチメートルでした。こちらのサントラは限定版DVDの特典です。聞いているとグッと切なくなる秒速5センチメートルの曲ですが、どこかキラキラと輝いて見えるのも魅力の一つです。冬になると良く聞くサントラです。

Volupte du soir / ソ・ラ・ノ・ヲ・ト大島ミチル(2010)

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト オリジナル・サウンドトラック

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト オリジナル・サウンドトラック

 私は大好きなんですけどもアニメの内容ではなんだか色々な言われ方をしてしまったソラノヲト。テレビドラマや映画だけでなくゲーム、アニメなど幅広い作品を手掛けている大島ミチルさんの音楽でした。私としては大島ミチルさんといえばICOを思い出します。やわらかくて優しいメロディはこの作品でも健在ですが、普段のオーケストラを基とした曲調とは少し異なり、ギターやトランペットの曲が多く収録されています。登場人物たちのにぎやかさとは裏腹に一度荒廃した世界が舞台のこの作品に、ギターの寂しいメロディはしっとりと響きました。

ネッサのワルツ / フラクタル鹿野草平(2011)

フラクタル オリジナル・サウンドトラック

フラクタル オリジナル・サウンドトラック

 当時、色々と話題になったフラクタルからも1曲。同じ時期にまどかマギカが放送されていたので話題を持ってかれてしまいましたが、お話は結構好きでした。エピローグが特に好きです。フラクタルといえばネッサ。ネッサ、ネッサが出てる時の曲は全部好きよ。ネッサのワルツは自由奔放なネッサのキャラがよく表れている楽しい曲です。もう一人のヒロイン、フリュネと対照的に描かれるネッサは、作中でも視聴者をニコニコさせてくれる貴重なキャラの一人であったなあと思います。サントラの最後に収録されている「サリーガーデン」も素晴らしい曲です。

銀河美少年たち / STAR DRIVER 輝きのタクト神前暁、MONACA(2013)

STAR DRIVER 輝きのタクト Songs & Soundtracks

STAR DRIVER 輝きのタクト Songs & Soundtracks

 続いて日5(日曜5時)からは俺たちのヒーロー、スタードライバー!放送中も毎週毎週楽しみにしていたのをよく覚えています。この曲は地上波では流れません。銀河美少年「たち」ですからね。とにもかくにもこの曲からもらうパワーが凄い。テンション上げたいときやランニング中のラストスパートのときに流して、何度奮い立たせてもらったことか。「僕には見えている・・・!」なんて心の中で叫んだりして。2期やってくれないかなあと楽しみに待っている作品です。

本当のきもち / 放浪息子 :神前暁、岡部啓一(2011)

放浪息子 オリジナルサウンドトラック

放浪息子 オリジナルサウンドトラック

 大好きな志村貴子さんの作品『放浪息子』からも1曲ご紹介。「女の子になりたい男の子」と「男の子になりたい女の子」の二人と、彼らを取り巻く友達や環境を描いたこの作品。ジェンダーの視点から見るととても変わった設定にも関わらずお話は淡々と進んでいくのですが、そこに寄り添うように流れる曲たちは、とても素敵でした。最初から最後までゆったりとした気持ちで聞けるサントラです。
 

Teki Paki / ゆゆ式 :sakai asuka(2013)

TVアニメ「ゆゆ式」オリジナルサウンドトラック 「Feeling good (nice) wind」(ジャケットイラスト:まじろ)

TVアニメ「ゆゆ式」オリジナルサウンドトラック 「Feeling good (nice) wind」(ジャケットイラスト:まじろ)

 数多の視聴者を円環の理に留めつづけているゆゆ式からはTeki Pakiです。ほぼ毎回終わり際に流れるピアノの曲、と言えばお判りでしょうか。一部で処刑用BGMとも言われていた気がします。メインキャラクターの一人、ゆいちゃんのテーマとして収録されているこの曲は、3曲目に収録されているのですが、1曲目の「SE-NO! OP Arrange」、2曲目の「Skipping」と合わせて1曲なんじゃないか、と思うくらい曲の流れに違和感がありません。何故だか春になると聞きたくなって、よく流しています。
 

優しい海、優しい町の人々 / たまゆら中島ノブユキ(2011)

 写真が好きな女子高生、ぽってと友達が中心となって描かれる「たまゆら」からはこの曲を選びました。タイトル通りやさしさに溢れたこの曲は、たまゆらという作品の象徴でもあると思います。個人的には2期の11話がまだ録画残しているくらい大好きで、年の瀬にサントラと合わせて見ることが多いです。
 

きらめくプリズムスタァ / プリティーリズムレインボーライブ :長岡成貢(2014)

プリティーリズム・レインボーライブ プリズム☆ミュージックコレクションDX

プリティーリズム・レインボーライブ プリズム☆ミュージックコレクションDX

 プリティーリズムからは、もちろんこの曲。「プリティーリズムの世界へようこそ!」とも悩みましたが、やっぱりこの曲かなあと思いました。プリティーリズムという作品は子供向け作品の中にも大人に向けたような要素が挟み込まれていて、笑ったり、しんみりしたりできる良い作品でした。ひたすら元気なこの曲、やっぱりランニングの後半に流して頑張ってます。
 

海だったり、空だったり / TARITARI :浜口史郎(2012)

TVアニメ TARI TARI ミュージックアルバム~歌ったり、奏でたり~

TVアニメ TARI TARI ミュージックアルバム~歌ったり、奏でたり~

 一昨年の自分のなかでの話題を全部持っていったTARITARIからはこの曲。ちょっと他には考えられないくらいこの曲が好きです。最終話で流れるこの曲は、それまでの鬱屈した空気を全部吹き飛ばしてくれるパワーを持った曲です。浜口史郎さんの曲はそのほとんどが作品のテイストを含んだものになっています。TARITARIだと、すべての曲が「~たり、~たり」で構成されてい「たり」、今回はあげておりませんがガールズパンツァーのサントラは西住殿のセリフのようなタイトルになっています。浜口史郎さんの曲は高い部分のメロディが独特なのでほかの作品でもすぐに気が付きます。10月からはSHIROBAKOの音楽も手掛けられるようで、今から楽しみです。

木漏れ日を駆け下りて / 青い花 :羽毛田丈史(2009)

SWEET / 青い花 オリジナルサウンドトラック

SWEET / 青い花 オリジナルサウンドトラック

最後に紹介するのは、一番大好きなこの曲。青い花のなかでも色々なところで使われますが、印象的なのは1話での登校シーンでしょうか。当時テレビでぼんやり見ていてこの曲を一発で好きになってしまい、後に音楽が羽毛田さんであることを知って二度喜びました。それまで知らなかった『青い花』と志村貴子先生にどっぷりハマらせてくれたのもこのアニメ音楽のおかげなのでした。


というわけで、自分が持っているアニメサントラの中から16曲ほど紹介してみました。他にもアポロンとかクロワーゼとか、オススメしたいサントラは多数あるのですが、とっても長くなってしまいそうなので今回は見送りました。また機会があれば他のサントラについても書こうと思います。