今日も歌があるから

Tiamat / T'apo Eagh / ScreenShots : http://www.flickr.com/photos/100497787@N06/

レオパがきて、1か月が経ったぞ!

レオパを飼いはじめて1か月。
なんとか順調に世話ができています。
とはいえ、蛇とは違って気を使う部分が色々ありましたので、
1か月で気づいたアレコレを纏めていきます。
これから飼うひとのTipsになれば。

◆飼育環境について

①温度は大事、とっても大事、本当に大事だった

 レオパを飼う上で温度が大切というのは色々なところで言われていますが、下は25度から上は40度まで、振れ幅が広いので適正温度を探し出すのに苦労しました。まず、お迎えして最初は保温球は使わずにパネルヒーターを使って20度強の環境を作りました。するとパネルヒーターの上に移動したまま殆ど動かなくなり、体色が落ちてきたのでこれだと足りないことに。続いて遠めから保温球を当てて25度くらいの環境に。前よりは活動的になりましたが餌の食いつきもあまりよくなく、体色は落ちたまま。最終的に距離を調整して常時30度以上のスポットを作ったところでようやく活動的になりました。1日の中で温度の上下はあった方がいいと思ったので、今はパネルヒーターは夜間のみつけて20度前後、朝起きて仕事から帰ってくるまでは保温球で30度以上の環境にしています。ここに辿り着くまで大体2週間。コーンスネークは冬場でもパネルヒーター1枚で十分活動してくれていたので同じ感覚でいたのがよくありませんでした。
 レオパは温度が足りないと体色が落ちる(黒ずむ)、食欲が落ちる、動きが鈍くなる、と思いっきり体調に出るというのはいろんな情報で知っていたのですが、どの程度色が落ちたら温度が足りないかという判断材料は生体によって違うので試行錯誤が必要でした。こういうことであれこれ悩むのは楽しいけれど、生体の生命にかかわる部分でもあるのでどうしても気になって何度も飼育環境に手を入れたりしたくなります。けれど、新しい環境に移したらできれば5日、最低でも3日は水替えや湿度対策以外は何もしない、という爬虫類飼育の基礎中の基礎を守り、餌だけ毎日入れ替えて様子を見ること3日、ようやく迎えた当時の発色まで戻ったのでした。
 

②飼育ケージ問題

 飼育するとき、できるだけ快適な環境で過ごしてもらいたいと思い、ケージを用意することが多いかと思います。ただ、爬虫類用のケージって水槽と比べると結構高いんですよね。魚なんかの水槽は全面ガラスでいいのに対して、ある程度の通気性が確保されていたり、前開きのドアが必要であったりします。となると、専用のケージが選択肢に上がってくるのですが、ニッチなジャンルの製品なのでお値段もそこそこ。安全面など考慮すると当然ではありますが。
 ということで、飼育に慣れてくると大体の人が手を出すのが衣装ケース。これに半田ごてなんかで穴を空けて通気性を確保して使うわけですが、1000円前後で手に入るのでとても便利。財布にも優しい!工夫次第で積み重ねて管理できる!
 でもやっぱり1匹くらいはちゃんとレイアウトしたケージで育てたほうが楽しいいので、1つはケージを買うことをオススメします。その時は、今後もしかしたら別の生体を飼うかもしれないことを考えて45cmか60cmあたりのちょっぴり大き目のケージがあるといいんじゃないかなあと思います。
 うちは余らせたケージをビバリウムにして、ヒルヤモリをお迎えしました。これはまた今度。

◆餌について

結局色々用意した

 生き物を飼う上で必須な食事。餌。犬猫と違って爬虫類はいくつかハードルがあります。まず第1に主食が昆虫であること!最大の難関と言ってもいい。レオパの主食はコオロギです。他にもデュビア(ゴキブリの仲間)やミルワームなどがありますが、コオロギがド定番と言われていて、こいつらを活餌で与えるのがもっともよいとされています。私は虫は嫌いじゃないけど餌のために虫を飼うのはちょっと抵抗あるなーということで今まで興味はあるけれどトカゲに手を出すのは控えてきました。だって万が一虫かごから逃げ出したりしたら、ねえ。
 しかし、そこは業界の皆様も、より飼いやすくするために試行錯誤していて、近年では人口の餌がいくつか出ています。私は今回、これを中心に育てることにしました。が!しかし!最初はレオパゲル一本でいくつもりだったのが個体によってやっぱり好き嫌いがあって、中々食べてくれないので結局色々用意することになりました。というわけで私が使った餌のレビュー。
 

①レオパゲル

 今回最初に買った餌。チューブからゲル状の餌がぶちゅーと出て、それを与えます。触った感じはもちもちしていて、水ようかんみたいな感触。臭いも少なくて値段も手ごろでよいかんじ。というわけで早速与えたのですが、2匹のうち、1匹は頑なに食べない。転がしたり舐めさせたりしてもダメ。これはもう相性ということで諦め。対してもう片方はモリモリ食べてくれました。というかこれ以外食べてくれない。2匹ともこれで餌付いてくれたら最高だったのになー。普段はジップロックに入れて冷蔵庫で保管して、食べるぶんだけピンセットで分けて与えています。

②レオパブレンドフード

レオパゲルを食べてくれないので焦ってその日に買いに行った人工餌第2弾。中にカリカリした餌が入っているので、水で少しふやかして与えます。ちょっと臭い。ペットフード臭という感じ。レオパゲルを嫌がった個体も、これはすんなり食べてくれました。何が違うんだろうなあ。最初ピンセットで与えてたけど嫌がるのでお皿に置いて好き勝手食べさせています。夜に置いて、朝に食べ残しを回収のサイクル。

③乾燥コオロギ

活きコオロギは嫌だけど、乾燥ならまあいっかな、と思って購入。虫臭い。あと思ってたより大きいコオロギが入ってたのでまだあんまり与えてません。一時期与えてたけど、ぬるま湯で柔らかくしてピンセットでバラバラにして、とめんどいので今は与えてません。アダルトになってきたらおやつ程度にあげようかな。

ミルワーム

 食いつきが半端無いと聞いたので、試しに買ってみた。活きてるワームです。手のひらサイズのパックに数十匹入ってて、うぞうぞうぞうぞ動いてる。世話するのは簡単で、容器に野菜の残りとか適当に入れとくとすぐに食い尽くしてくれる。たまに霧吹きで水を一拭きするだけで元気に生きてる。ミルワームって面白くて、密集させて飼うと蛹にならないそうです。蛹になると食われるからだろうね。
 で、これを試しに与えてみたわけですが、確かに食いつきがすごい。すぐに気付いてばくばく食べてた。こいつはすごいなあ。でも、致命的な弱点が二つあって、1つは栄養価はそんなに高くないという点。海外では栄養価の高い餌をミルワームに与えてそいつをレオパにあげるんだとか。ガットローディングという手法らしいです。合理的だなあ。
 もう一つが、フンがすさまじく臭くなる。びっくりするくらい刺激臭になる。ほんとすっげーくっせーんだわ!一度試してみてくれ!なのですぐに使用を中止しました。だって臭いんだもん。ちなみにミルワームを処分するときはジップロックで密封して冷凍庫にポイすること30分でオーケーです。
 
 餌はこんなところですかね。相性はあるものの、人工餌への食いつきは高いので、どれか気に入ってくれたらそれでいけばよさそうです。今度グラブパイも試してみようと思います。

◆ネットで調べまくらない

 時は大インターネット時代。調べればいろんなことが分かります。レオパに関しても同じで、ちょっと調べるといろんなブログやらなんやらが出てきます。レオパの飼育は初めてなので、困ったときはインターネットで調べまくっていました。けど、飼育してる個体や環境は人それぞれなので、確実な情報はほとんど転がっていない。AがいいというひともいればBのほうが効果があるというひともいて、あまりアテにならないことに気が付きました。なので、本を買って、基本的にそれに沿って育てることにしました。参考にしたのはこの本。

マンガですが、爬虫類の飼育についてかなり詳しく載っていてタメになりました。
レオパ以外のエキゾチックアニマルのお話もあるので、読んでおいて損はないです。


ビバリウムガイド No.80 レオパことはじめ

ビバリウムガイド No.80 レオパことはじめ

爬虫類フリークにはおなじみのビバガ。
この号はレオパの特集なので、これが手元にあれば基本的に問題ないです。
カルシウムはペットボトルの蓋に入れておいとけばヨシ!
みたいな小技、とてもありがたいです。

結果的にこれでダメであったら、別の方法を試して行けばいいわけで、指標もなくダラダラとネットで調べまくるのは危ないというのが私の持論です。

 

◆1日にやること

朝:軽く霧吹き、前日の食べ残しを掃除
昼:なし
夜:水飲み入れ替え、餌上げる(嫌がったらあげない)、軽く霧吹き

 おしまい。こんなもんです。ペットは迎えたら触りたくなるものですが、こと爬虫類に関してはあんまり触らない方がいいんじゃないかなあと思っています。ストレスで拒食してしまうし。たまに「べた馴れ!」みたいなアオリの動画なんかを見ますが、あれはなついているんじゃなくて許してるという表現のほうが近いです。私もたまに触りますけど、毎日べたべた触ることはないです。あと、触ったら手を洗いましょうね。サルモネラ菌を持っていますよ。
 
こんなところでしょうか。短くまとめると

①温度は大切!めっちゃ大切!

②餌は好き嫌いがあるので幾つか試そう!

③触ったら手を洗おう!

です。あまり手間暇かけずに育てられるうえに鳴き声は上げないし省スペースで飼えるし中々にかわいいので、興味を持ったら試しに飼ってみてはいかがでしょうか。

おしまい