今日も歌があるから

Tiamat / T'apo Eagh / ScreenShots : http://www.flickr.com/photos/100497787@N06/

天気の子、見た。

ネタバレアリでぇーす



ここから



始まってから、鬱屈したボーイが人と出会って世話になり、
THE 新海誠って感じでなんでもない日常が過ぎ去って
トラブルが起きて取り返しがつかなくなって、ああもうダメなのかー
今回は「そっち」いったのかー、って思ってたら、

取り調べ室で振り切って逃げるところで嬉しくて思いっきりにっこりしちゃった。
ジーー!?そんな思いっきりドストレートなやつやるーーー!!??ってめちゃくちゃ笑顔になった。
今日び少年ジャンプでもやるかどうか怪しくない?せいぜいルフィくらいじゃない?

2人の行動に対して色んなツッコミが出るんだろうけど、高校生んときそんなこと考えなくない?
すっごい好きな女の子の前では世界がどうとか知ったこっちゃなくない?
そのあとで線路走ってるところとか、線路って自分は過去に列車事故に巻き込まれたときに歩いたことあるんだけど、石が結構大きくて、あんな走れないんですよ。足元見ながら慎重に歩かないと。
でもあんな一生懸命走っちゃってさー、サイコーだわ。しかもあんま足速くないし。

そういうところに疑問を感じたり眉をひそめられるのはきっと我々が常識を持って大人になったからで、
思い返すとリーゼント刑事とスガさんてそういうポジションなのかな。
リーゼントは真面目に生きてきた大人、スガさんは受け入れておとなになった大人。
自分も現実で似たようなこと起きたら一度諭すと思う。
そういうことすると後が大変だって想像できるし、帆高の未来が細くなってしまうだろうから。

でも、そういうの無視してとても走れないなあと躊躇するような場所を走った帆高がメチャクチャかっこよかった。それでも走るの、かっこいいよなあ、帆高。羨ましいわ。もう自分にはできないから。
せめてエンタメ作品の中だけでもこういう少年、少女を応援したいんだ、おれは。

陽菜を助けた代償は思ったより大きかったけど、まあ、大人は殆ど信じなかったし、なんだかすごい世界になっちゃったけど真実を知ってるの3人だけだし、いいよいいよ、それで。
それでもあの世界で人間はなんとかして生きてるんだから。

2時間で読めそうなドストレート青春小説(映像つき)、万歳。