今日も歌があるから

Tiamat / T'apo Eagh / ScreenShots : http://www.flickr.com/photos/100497787@N06/

プリティーリズム3作とも好きだったのでキングオブプリズムも見てきました

この前こういうことを言って、じゃあ自分でやってみるか、ということになりました。

私はプリティーリズムAD、DMF、RL全部リアルタイムで見てましたが、全部覚えているわけではないので間違いも抜けもあることでしょう。いちファンが日記として書いたんだなあと思ってください。私はプリティーリズムがとても好きなので熱がこもった記事になっております。
また、この記事はほぼ全編ネタバレです。
レインボーライブのネタバレも一杯含まれています。


◆そもそもオバレは

 ヒロ、コウジ、カヅキからなるOver the Rainbow、通称オバレはプリティーリズムレインボーライブの男性アイドルたちが本編最終回に結成したユニットでした。それまではヒロとコウジはユニットで活動していたもののコウジが作った曲を自分が作ったと発表したヒロ様の裏切りでコウジは脱退、アコギ片手にはっぴ~はっぴ~なる~なる~、カヅキはガード下の謎空間でバーニングしていましたが、集中線芸で味を占めたヒロ様のPRIDEをカヅキがバーニングソードブレイカーして叩き切ったことで目が覚めてヒロ様がみんなの前で謝って仲直りしたら気が合っていっちょやるか!へそチラをよ!という流れで結成されたのでした。嘘は言ってませんしこれは怪文書でもありません。
 以上の流れを踏まえてからキンプリを見ると、また少し違った感想には特にならないんですが、なんか後輩思いの良いパイセンみたいになってるヒロ様が許せなかったのでゲスかった時のことも書き記しておきました。

◆冒頭

 そんなオバレのプリズムショーから始まりますが、最初から驚きました。あれ、こいつらスケート靴履いてなくない!!?プリティーリズムにおけるプリズムショーは、リンクの上からスケートをしながら歌を歌うショーでした。その過程で披露するジャンプ『プリズムジャンプ』を重ねることでより派手に、よりドラマチックなプリズムショーを出すことができました。だがしかし、キンプリにおいてはプリズムジャンプは不要、そんな小細工を弄せずともショーを発現させることに成功していたのでした。でもジャンプしないで空飛びながらオーバー・ザ・レインボーしてましたね。
 また、プリティーリズムを知らないひとが一番見ていてキツいであろうシーンがオバレの「二人で行こう!純愛トキメキサイクリング」かと思われます。応援上映だと盛り上がるのでしょうが、基本無言の映画館でアレを初っ端から流すスタッフの皆様の気概には感服です。私はマフラーで口元を抑えながらめっちゃ笑いました。トキメキサイクリングでは顔の見えない女の子(視聴者の皆様)が映りますが、これもキンプリで初めて出てきた演出でした。これまでは画面の向こう側に向けたキスなりウインクなり食いかけの林檎なりでしたが、遂にスクリーンの向こう側の私たちも取り込んでたのは衝撃でした。
 ショーの最後にヒロ様が無限ハグをキメてきますが、無限ハグはシリーズ1作目のオーロラドリームでCallingsの余裕のない男、ショウ様が繰り出す技でした。当時、スケートリンクで空高く舞い上がるだけでもちょっと引いてたのに「無限ハグ!」とか叫びながら分身して女性ファンに抱きつく映像を土曜の朝から見せられた時は本当に呼吸できないくらい笑いましたが、その後、あいらやジュネ様によって無限ハグエターナルが編み出され、一転して尊いジャンプになったのでした。そんなわけで無限ハグ耐性のある私にとっては「はいはい無限ハグね、カマーン」程度のものでしたが、そもそも無限ハグは『一人を愛すことのできない寂しいジャンプ』と菱田監督が仰っていたので、ヒロ様まだ一人なんだなあ、と少しかわいそうな気持ちにもなりました。

◆シンくんのターン

 プリズムショーでテンションが上がっちゃったシンくんは河川敷に向かってジャンプしてコケたところに居合わせた凄い格好で河を眺める氷室聖(ファッサァ)さんに見初められ、エーデルローズに誘われます。この氷室聖さん、作中ではなんだかすごい奴、といった感じで登場しましたが、このあとものすげー負債を抱えていることが分かったりして無能と呼ばれております。ええい!聖さんはかつてプリズムキングカップの3強の一人だったのに仁のせいで大けがをして選手としての道は断たれて絶望してたところで出会ったプリズムワールドの使者、天羽ジュネ様(16歳!!?)にプリズムダンスを教えることで情熱が再燃してプリズムショーの会長になったけど女心には鈍感すぎてジュネ様の気持ちに気づかず「ハハ、選手であるジュネと恋仲とかそんなことあるわけないじゃないッスか・・・w」って会見でぽろっと失言したもんだからジュネ様が闇に堕ちてしまってガンダムOOみたいな対話空間でりんねちゃんとバトることになった張本人だぞ!控えい!控えい!やっぱ無能だった!
そんなわけでかくしてシンくんはエーデルローズに入ることになるのでした。シンくんチョロいね。

◆エーデルローズ

 エーデルローズと言えば我々過去作視聴者にとってはでっかいお城に噴水やバラ園もあってもちろんプリズムダンスのための設備も整った最高の環境というイメージでしたが、今作ではみすぼらしい教会に。マジかよ俺たちのエーデルローズはどこへ・・・!?とかいってたらユウくんが。†クロス†さんの弟、ユウくんだ!こんな大きく・・・小さい。ゼウスて(笑)更にドアを開けたら法月仁のお父様で人格者の法月皇さんの肖像画が!ということはここは間違いなくエーデルローズ。風呂場には山田さん、じゃなかった田中さん!(間違えに気づいて直した)その後の礼拝堂?のシーンではプリズムの女神様!あ、ジュネ様だ!!!!と、小ネタがちょいちょい。レインボーライブの世界と地続きではあるんだなあ、と嬉しく思うシーンでした。その後のオバレの邂逅は上でも書いたとおり。ヒロ様って結構嫌な奴だったんですよ。その後シンくんは帰り道にルヰと再会、なぜプリズムショーに行ったのかが語られました。

◆ヒロ様の家でディナー

 オバレのみんながヒロ様の家でご飯を食べます。コウジはもともと料理が得意という設定なのでやたら名前の長い料理が振る舞われました。というかヒロ様まだその部屋に住み続けているんだ。ヒロ様の部屋がボロいのは、捨てられた母親がトップアイドルになったヒロ様を見ていつでも帰ってこれるように当時の家に住み続けているのですが、確か本編で最後に再会できたような、できてなかったっけか。ともあれ、ここでコウジから大切なお話がされたようです。

◆シュワルツローズ

 一転してブラックな街並みとそびえたつビルに合わせて最高にゲスい三木眞一郎さんのボイス。こ、こいつぁまさか・・・・!!!法月オブ仁!相変わらずの衣装センスと謎理論を押し付ける法月イズムに感動すら覚えます。笑顔を絶やすな、聞こえはいいがやり方はえげつねえ!俺たちの法月が帰ってきた!どうやら父親の皇さんが亡くなったあとに力を取り戻してエーデルローズから人や金を奪い取った模様。氷室無能すぎる・・・。シュワルツローズのトレーニング風景も映し出され、そんな中ブチギレながら登場する大和アレクサンダー!濃い、濃すぎる・・・。でも今までいなかった新しいパターンのキャラで、わくわくしてきた。大和アレクサンダーさんはどこかへ消えます。

◆ガード下での決戦とコウジとシンくんのラブシーン

カヅキパイセンの根城、ガード下の謎空間に訪れるタイガくん。スカした態度とは裏腹に彼の胸元のバッジはオバレのバッジで、姉に連れられて行ったオバレのライブで一目ぼれしたようだな?タイガさんよォ?「最近のパイセンはだらしないッスよ!!1!」などとキレてる姿もチワワが吠えてるようにしか見えません。大人の対応を見せるカヅキパイセンとのやりとりに割って入ったのは俺たちの大和アレクサンダー!!正直言って因縁以外の何物でもない突っかかり方にカヅキさんもマジ困り顔。そこでどこからともなく現れた十王院財閥の御曹司、一男、じゃなくてカケルの提案でダンスバトル。今作屈指の見どころだと思います。
 ここのシーンでびっくりしたのが、マジでバトルしたところ。今までのプリズムショーは子供向けということもあって、ショーの美しさで競うという意味でのバトルでした。なので、このバトルもそういう演出になるのかと思いきや、キンプリでは純真無垢な大人たちのためにスタッフたちが全力で作ったプリズムショーが流れました。カヅキが剣で切りかかり、大和アレクサンダーさんがシックスパックで受け止めてブレイキングボンバーで吹き飛ばして勝利を確信したところでカヅキがブレイキングダウンバーストボンバーで反撃します。(※ダンスバトルです)
 結果はドロー!多分めっちゃ高いであろうプリズムショー計測装置を踏み潰して大和アレクサンダーさんは御帰宅。どこまで自分勝手なんだ!でも、武内くんのファルセットめっちゃ良かった・・・早くCD出てくれ・・・。
 そしてその裏では同時進行してコウジとシンくんがプリズムショーの練習と称してバトルをしていました。コウジの意地悪な目つき・・・!こんなの今まで見たことない・・・!コウジはダンスの途中ではちみつキッスを繰り出します。巷でよく言われる尻からハチミツってやつですね。これはオーロラドリームでみおん様が編み出した高尚なプリズムジャンプです!そのあとDMFでれいなパイセンがディアマイダーリンに昇華させる素敵なジャンプです!断じて卑猥なプリズムジャンプではありません!分かったか!!
コウジのプリズムショーに圧倒され、頬を染めるシンくん。恋する乙女かよ。負けてられないと繰り出したのはなんと無限ハグ!!まさかシンくん、無限ハグの継承者になるとはね・・・しかもワンランク上っぽいやつじゃないか。調べたらシン・無限ハグって名前がついてました。

◆クライマックスに向けて

 エーデルローズの負債をチャラにしてもらうという条件で渡米を決意したコウジ、お茶会と称したイベントを最後にオバレは活動を休止することになりました。イベント前夜、Cooさんの店に立ち寄る聖。この一瞬だけ出てきた森久保ボイスの銀髪褐色ロンゲが黒川冷ことCooさんです。Cooさんはレインボーライブで保護者的な立ち回りをして、あとブレイクダンスで浮くことができます。そう、法月仁、氷室聖、黒川冷(Cooさん)はかつてライバル同士の仲なのでした。仁はその中で聖に対して不正を働いてツブし、Cooさんは嫌気が差して大会を棄権、それぞれがバラバラに今日まで過ごしてきたのでした。仁の悪事を知っているCooさんと聖の会話の中で一瞬だけ、レインボーライブの女の子たちの現在が映し出されます。これこそが最も見たいシーンだった。べるもおとはもわかなもあんもいともなるも、みんな元気そうだった。なんかあんちゃん髪型凄かったけど良かった・・・みんな元気そうだ・・・声での出演は無かったけど元気なんだ・・・センキューキングオブプリズム!つーかべる様の恰好って『宣誓 永久のワルキューレハート』じゃねーの!!?おとちゃんが王子様と急接近ってのはデュオジャンプの『2人のロマンティックショー』でかな、とかあんわか最高や!など、個人的にはこのシーンでお腹いっぱい、もうクライマックスはどうでもいいや、という感じでした。

◆Over the Sunshine

 女の子組の現在が写ったことで大満足だった私。もう最後はオバレがオバレ歌って終わりかなーとか呑気に構えていたところでのあのプリズムショー。泣きました。ショーの終盤に出てくるハリウッド行の列車、あれはヒロ様のプリズムジャンプ、スターライトエクスプレスで出てくる列車じゃないですか・・・そんなんズルいじゃないですか・・・しかも過去のシーンも流すし。最後ヒロ様が追いかけて星座が映るシーンで普通に泣いてしまいました。コウジが旅立って、悲しみに暮れる会場。俺もめっちゃ悲しい・・・。
 そこで背中を押されて出てきたのはシンくん。新曲を引っ提げての登場です。いやでもね、シンくんのプリズムショーじゃあこの悲しみは埋まらないワケですよ。そりゃあシンくんはいい子ですよ、元気で明るくて、でもさあ・・・って不満たらたらで見てたところでのシンくんのラストプリズムショー。

「皆さんは初めてプリズムショーを見たときのことを覚えていますか?」

 シンくんのセリフと共に映し出されるのはレインボーライブのみんなの笑顔。あーそうだ、それなんだ。おかしな設定に笑いながらも、毎週めっちゃ楽しみだったんだよなあ。何を飛んでくれるのかなって、わくわくしながら見てたなあ。そういうのを一気に思い出してしまってぶわわっと。シンさん、あんた最高だぜ、太陽だぜ・・・センキュー、一条シン、センキュー菱田監督、センキュー、avexでオバレ大好きプロデューサーの西さん。プリティーリズム大好きなスタッフのみなさん。プリズムスタァの俺たち。

 そして流れるエンドロール。ドラマチックLOVEめっちゃいい曲じゃんかよ早く発売しろよ・・・(4月27日発売です!!)。かくしてキングオブプリズムは旧来のファンも存分に楽しませてくれる最高の作品なのでした・・・あ、あれ・・・なんか映像が。法月仁だーッ!!!このままじゃ終わらねえ!流石法月主宰だぜ!TVシリーズと全く同じ動きでPRIDEに集中線キメてくるルヰくんやめろ!!!!めっちゃいい涙流してたのに台無しだよ!!!早く続き見せてくれ!頼むお願いだ!!!


毎日ちゃんと早起きするから!ちゃんと歯をみがくから!好き嫌いしないでなんでも食べるから!毎朝髪の毛をとかすから!パジャマを毎日綺麗にたたむから!宿題は自分の力でやるから!部屋をちゃんと掃除するから!プリズム7つの誓いを守るから!だから!オナシャス!できれば!りんねちゃんにもまた!会えますように!


おしまい


・参考リンク
seesaawiki.jp