今日も歌があるから

Tiamat / T'apo Eagh / ScreenShots : http://www.flickr.com/photos/100497787@N06/

劇場版「若おかみは小学生!」を見てきました

 週末に若おかみは小学生を見てきました。もともとテレビシリーズを見ていて面白かったので劇場も、と思いまして。テレビシリーズの「若おかみ~」は最初は見る予定がなかったのですが、「歌のワイドショー 音楽の森」で、色々と「言わされてる感」のあった小林星蘭ちゃんさんが主役ということで、ロボカーポリー的な意味でネタにはなるかなーと思って視聴したら思ったよりずっと面白いぞ、ということでハマってしまいました。調べてみると原作は20巻まで出てる長編作品でとりわけ小学生に人気のようで、自分が子供の頃のマガークとか、ひなた丸にあたるのでしょうかね。
 というわけで、作品の中身を思い出しながら、感想を書いていこうと思います。
 ここから先はネタバレを含みますので、見たくないかたは回れ右でどうぞ。
 
 
 劇場版はテレビシリーズ版とは違う形で物語の最初の部分から描かれていきます。主人公のおっこは家族旅行中に両親を事故で亡くしてしまいますが、テレビではあっさりと描かれていたように思います。劇場版では事故の様子が詳細に描かれるのですが、とても怖いシーンでした。運転免許持っていると分かりますが、対向車が急にこっち向かってきたときのあの恐怖は筆舌しがたいですね・・・。こうして両親は命を落としてしまい、おっこだけが助かります。
 一人だけ助かったおっこは東京?の自宅を後にし、祖母の旅館『春の屋』に住むことになります。この時映る駅や温泉街の街並みがとても素敵でした。有馬温泉が舞台らしいですね。

news.arukikata.co.jp


 春の屋についてから、結構なスピード感で時間が過ぎていきます。四季折々の景色が見れて大変楽しいですが、すこし戸惑いました。おっこは旅館の仕事を通じて沢山のひとと出会い、子供ながらにお客さんや、自分の出来事について葛藤します。しかし、おっこを取り巻く人たちがとても優しい。旅館が舞台の作品だと『花咲くいろは』なんかを思い出すのですが、クセの強い人たちが多く、序盤は少し嫌な気持ちで見ていたので、いい人に囲まれている今作は安心して見れました。(『花咲くいろは』も後半に連れてグイグイ面白くなっていく素晴らしい作品ですが。)

 唯一おっこに突っかかってくるのはピンフリ(ピンクのフリフリ)こと秋野真月ちゃん。水樹奈々さんが演じていらっしゃいますが、この子はもう水樹さん以外は考えられないくらいバッチリな役どころでした。とても優秀で周りにも厳しい子ですが、根は真面目で努力家な子。少し抜けているおっこと何かと衝突しますが、その言葉は花の湯温泉を愛しているからこそ。いいこと言うなあ、なんて思いながら見ていました。
 
 おっこが旅館の仕事をこなしていく中で時折、お父さんとお母さんが登場します。まるで事故なんか無かったかのように普通に出てきて振る舞う二人を見て、おっこだけでなく、私も困惑しました。そして、自分の中で一つの疑問が産まれます。「もしかしておっこは事故のショックで意識を失ったままで、この出来事は全部夢なんじゃないか・・・?」「だから幽霊が見えたりするのかな・・・?」と。
 
 モヤモヤした気持ちのまま話は進んでいきますが、途中でおっこに事故を思い出させる出来事が起きます。ここのおっこの一連の動作が凄くリアルで、キツい。ウリ坊とミヨちゃんがいてくれてよかった。この後、強引に小林星蘭ちゃんさんの歌が流れてフフッてなれた。
 
 辛いイベントから秋がきて冬に。この間にも挿しこまれるお父さん、お母さんのエピソードやスズキくんの「別れの時」というセリフに「やっぱこれ意識戻って全部夢だったエンディングでしょ」と確信。最後はめっちゃ感動するやつじゃーん、とかほくそえみながら見ておりました。めっちゃ的外れでしたけど。

 
 冬のある日、1組の家族が春の屋を訪れます。お客さんの要望に応えるために直前に大ゲンカしたピンフリに謝罪をして助言を求めるおっこ。お礼を言われて耳たぶ触りまくる真月ちゃん。めっちゃニヤニヤしたわ。めでたくお客さんの要望に応えたと思いきや、お客さんから語られる衝撃的な話。実はこのお客さん一家のお父さんは、おっこの両親を死なせてしまった事故の当事者だったのでした。
 この話が語られていく過程で自分の予想が全く的外れて、両親の死は事実だったことが分かってしまったとき、おっこもまた両親の死が間違いでなかったことを突き付けられていて、おっこが嗚咽するところは思わず目が細くなってしまって。分かっていても助けてあげられないウリ坊とミヨちゃんと、視聴者の我々。彼女の今までの人生の中で一番つらい時間を、見ていることしかできないのですね。
 
 その後、責任を感じて宿を変えようとする家族に対しておっこが言ったセリフは、おっこがお客さんのためにやってきたことでもあり、おっこが花の湯温泉に来て、皆にしてもらってことでもあったのだと思います。

 『花の湯温泉のお湯は、誰も拒まない、すべてを受け入れて癒してくれる』


 そしてちょっと忘れかけていたウリ坊、ミヨちゃんとの別れは哀しくも寂しくもなくて、超ハッピーで。もうこの時にはおっこは二人の姿が見えなかったかもしれないけれど、神楽舞を踊る4人はまるで互いが見えているかのように、幸せそうに踊るのでした。
 
 エンディングも素晴らしかったです。作中のワンシーンが手書きで流れてくるのですが、どれもこれもいい味出していて。ポストカードになって売っていたので後で購入しました。エンディング曲の『また明日』も若おかみらしい、よいテンポで、噛みしめるようにスタッフロールを眺めていました。
 
www.youtube.com
 

 児童向けの作品ながら重めのテーマを含んでいる今作ですが、はぐらかすことなくしっかりと伝えてくれる作品だったと思います。惜しくもテレビ版は劇場公開と同時に幕を閉じてしまったのですが、反響次第では続編があるかも、ということなので、今後の展開に期待したいところです。
 
 おしまい

BLOCK OUT東京に行ってきたハナシ

BLACK OUT東京にいってきた。行ってきました。

BLACK OUTについてはこういうイベント
https://www.blackout1999.com/

 爬虫類だけではなく、虫やエキゾチックアニマルなどもいるのが特徴的です。いつもどおり開場10分前くらいでいっかなーと思って行ったら凄い並んでたのですが、すんごいスムーズに入れたので何も問題なかった。FGOのイベント消化が捗った。
 
 今回の目的はドワーフモニターとなんか良い感じのハイナンがいないかなーと思っていたのですが、まあいなかったです。ドワーフモニターは今はあんまりいないと聞いていたので仕方なし。ハイナンはいっぱいいたけどビビッとくるやつがいなかったので今回はお見送り。

 最近の流行なのか、アカメカブトトカゲが沢山いました。まあウルウルお目目に赤い隈取り、ドラゴンぽいフォルムはとにかくかっこいいですもんねえ。うちにもお迎えしようかなーと悩んだけど、いいケージが今ないのでちょっと保留。

xn--hhru84eq4a.com
かっくいー


 両生類はファイアとオビがいたけど我慢。11月にとんぶりもあるし。でもファイアサラマンダーは毎度綺麗でかっこいい。うちもいつか繁殖まで持っていきたいなー。生体を買う予定は無くなっちゃったけど、飼育の仕方などはいろんなショップでたくさん聞いて知識を蓄えさせていただきました。爬っちゃんさんの店主の方がすごく気さくで面白かった。カエルブリード研究所の方にも色々お話伺って、うーんカエルも悪くないなあと思ったけど、温度と湿度対策難しそうだなあ。それと、うちのゴマバラが頻繁に噛みついてくるので相談してみたけど「元気でヨシ!」と言われた。そうか、いいものなのか。確かに元気ないよりはずっとマシか。
 
 私は身近に爬虫類バリバリ飼ってますってひとがいないもんで、こういうイベントで色々お話を伺えるのは貴重だし楽しい。いつかチャレンジしたい繁殖の仕方の勉強にもなってありがたいイベントです。
 
 で、2時間くらい滞在して帰ったらクレステッドゲッコーが2匹手元にきた・・・。ちがう・・・かってに・・・エキゾチックサプライさんのブースに寄ったらじどうてきに・・・。
 飼育がんばりまーす。



わかるかな

ヤシヤモリとゴマバラトカケモドキのこと

ゴマバラトカゲモドキとヤシヤモリがうちにきて1か月が経ちましたので、色々書いていきます。

ヤシヤモリ

 海外だとWhite Line Geckoと呼ぶらしい。シンプルな外見に白いY字のラインが入っています。尻尾はくるくる巻いていて、愛らしい。ギョロッとした瞳でまさに壁チョロ系!って感じの見た目。樹上性のヤモリのため、ケースは背の高いものを選ぶ必要があります。うちは今のところ30*45cmのケージで飼っています。いずれはもう1サイズ大きくしたほうがいいのかなあ。
 食欲が超がつくほど旺盛。レオパゲルだけ嫌がりましたが、イエコ、ジャイミー、ハニーワーム、レオパブレンド、バナナなどなど、好き嫌いしないので餌やりはチョー気楽。この前揺れてる葉っぱに食いついてペッて吐いてた。今のところはレオパブレンドメインでたまにイエコをあげています。ただ、飲み込むときに頭を振るので餌が飛び散ってケージは汚れがち。翌日確認して飛び散った餌のゴミを取り除くのはちょいと面倒です。拒食されるよりはずっとマシですけどね。
 飼育しているうえで難点なのは上で挙げた餌の食べ残しと、フンの処理。レオパと違ってそこらじゅうに排泄するのでケージの内部は中々ファンタスティックなスメルで満ち溢れています。赤玉土、炭、ハスクチップを混ぜた床材で何とかしようと試みたのですがあまり意味なかった。覚悟を決めて掃除すべし、ですね。ただ、排泄物のお蔭か適当に植えてたポトスは順調に育っているので、植物を入れておけばそれなりに分解してくれる、のかなあ。とりあえずケージの中は月に1度は綺麗にしてあげたい。
 ハンドリングはほとんどしていませんが、足の裏が少しちくちくしてむず痒い。こいつらの足の裏は沢山の毛でおおわれていて、ガラスでも吸着できるそうですね。だからちくちくするのかな。
 
natgeo.nikkeibp.co.jp

参考に。



身体が結構伸びます


 そういえばこの子は脱皮しているところ見たことがありません。なんとなく大きくなっている気はするので、夜間にやってるのかな。あまり手間がかかってないので書くこともあまり無いのですが、でっかくなった地味な色のヒルヤモリと書くのが分かる人には一番伝わりそう。動きもそこまで素早くないので、飼いやすい品種です。

ゴマバラトカゲモドキ

 通称ゴニと呼ばれる品種。トカゲモドキといえばスーパースターヒョウモントカゲモドキ、つまりレオパの独壇場ですが、このゴマバラトカゲモドキはスリムな体に悪い顔をしていて、とても魅力的なんです。日本の流通に乗ってまだ10年ちょいという品種のようですね。
 
 

 怪しげで悪そうな感じがたまらんです
 
 
 レオパと違って湿気が多めの環境を好むということで最低限1日1回の霧吹きはかかさず行っています。60~70%くらいをキープ。45cmケージで大分快適に過ごしているようですが、このケージも一回リセットしたいところ。真っ黒な床材にして際立たせたい。餌は今のところイエコのみ。レオパブレンドはお好みではない様子。ハニーワームは食べた。アイツは万物共通なところある。冷凍イエコ食ってくれればもう言うことはねえです。トイレは決まったところにするので床もあまり汚れず、飼いやすいです。 
 飼育するうえで注意したいのが、この品種は夜行性かつひきこもりであるということ。いままでシェルターから出てきて餌を食べているとことは一度も見たことがありません。仕事から帰ってきて電気つけたら最初は外にいても、いそいそとシェルターに潜ってそれ以降は姿を見せず。動いたり触れ合ったりするのを楽しみたいひとには向かないようです。そんなわけで、餌皿に解凍してカルシウムまぶしたイエコを置いて寝ると、朝には綺麗になっているというような飼い方になっています。
 一度ケージの掃除のためにハンドリングを試みたのですが、狭くて暗い所に物凄い勢いで逃げ込んでハマって自分で出れなくなってしまいました。中々年季の入った引きこもりです。だけどやっぱりこの目つきの悪さは野性味があってとてもかっこいい。飼育すること自体は難しくないので、この悪い顔にほれ込んだひとには是非トライしてほしいです。


たまーに出てくるところに遭遇します。

 
 次書けるのはフェルナンデススキンクのことかな 
 おしまい

GECKO MARKETに行ってきた!

 7月8日に東京都立産業貿易センターで開催されたGECKO MARKETに行ってきました。ヤモリに特化したイベントということで、レオパとニシアフばっかかな?と思っていましたが、想像以上に楽しく興味深いイベントでした。
 
 まず、会場の規模は同人オンリーイベントくらい。というか池袋のサンシャインシティくらい。所狭しとブースが!というわけでもなく、ややゆったりとした雰囲気でした。会場内は写真撮影NGなブースが多かったので無し。生体にも悪い影響出るしね。どれくらい人が来るのか分からなかったので少しだけ早めに行ったのですが、既に結構並んでいました。(述べ1,240人の来場数だったそうです)
 
 生体の販売がメインでしたが、オリジナル飼育グッズやアパレル、アクセサリ、ぬいぐるみもいてバラエティ豊かなイベントでした。ヤモリオンリーなので見事にヤモリだらけだったのですが、中でも一番人気のレオパはやっぱり色や模様が凄く素敵でした。ウン十万の個体も何体かいて、それだけの価値があるかどうかはともかく、ああ、こいつは高いだろうなーという生体がいっぱい。20万のマックススノーすんごかった。やっぱレオパは鮮やかな色が多いから目を引くし、ブリーディングのしがいがあるんだろうなー。
 
 個人的にとても面白かったブースがいくつかあって、まずはAliveさん。たしか店主さんは亀メインだったかと思うのですが、綺麗なクレステッドゲッコーをいっぱい連れてきていました。目の前で8万のレオパが売れてわーお、と思った。

Alive
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 そして次がACEさん。こちらはレオパのほかにハイナントカゲモドキやソメワケササクレヤモリもつれてきていて、色々お話を聞かせていただきました。コルクの投げ売りしてたのでいいのがないかなーと探したけど、良い感じのは早い段階で売れちゃったみたいでした。
 
ACE
ACE


 まだ行ったことないけど前々から気になっていたエンドレスゾーンさん。レオパ以外にベビーのゲッコーがあってむちゃくちゃ楽しかった。クレステッドゲッコーのベビー欲しかったけど、まだベビーはコツが分からないので我慢した。

エンドレスゾーン
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 有名どころ、はちくら(爬虫類倶楽部)さん、ボリュームたっぷりの生体数で、ずーっと見てても飽きない。今日はどうやら茨城のほうの生体もつれてきたようで、中野で見たことない生体がいっぱいいました。凄い綺麗なニシアフがいたんですが、一周したら売れてた。まあそうだよね・・・。
 
爬虫類倶楽部(中野店)
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 そして今回もっとも盛り上がってたっぽいブース、エキゾチックサプライさん。常に人だかりがあって中々ブースに辿り着けなかった。レオパもよかったんですが、それ以外の品種の豊富さよ。ヘルメットゲッコーが6,800円で売ってるんだよ!こっちだと10,000円オーバーとか当たり前だよ!ブースのお兄さんたちも非常にトークが上手で、色々教えてくれるし商売が上手かった。あとで調べたら大阪のお店なんですね。いいなあー毎週通いたいわー。大阪もっと近ければなー。
 
エキゾチックサプライ
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 今回一番の目的だったのは、レプタイルストアガラパゴスさん。エキゾチックアニマルのアパレルを販売されていて、新作のトッケイTシャツが欲しかったのです。早めに伺ったら在庫もあったようで無事ゲット。今度、ブラパイとアメドクのTシャツも買おうっと。

レプタイルストアガラパゴス
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トッケイTシャツ。チョーかわいい!



とまあ、色々あって、他にもメーカーさんのブースでお話聞いたりと色々楽しいイベントでした。お土産はカルシウムでした。


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完全に白い粉。純度の高いヤツです。




来週はアクアリウムバスがあるのでまた来ることになりそうです。

・・・


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きづいたらかってに・・・




お金降ろしておかないと

おしまい 

ヨツメヒルヤモリが来て1か月が経ったぞ!

1ヶ月経ったはなし

 ヨツメヒルヤモリがうちにきて大体1か月が経ちました。最初色々あったけどなんとか1か月経過したのでお迎えから安定までの流れを書いていきます。

 ヨツメヒルヤモリは樹上性ヤモリ。夜行性のヤモリが多い中、名前の通り昼行性のヤモリです。ヒルヤモリって蛭じゃなくて昼なのよね。ちなみに「ヨツメ」は前足の付け根の模様が目に見えるからだそうで。鮮やかなグリーンの体色が特徴的で、体調や興奮度合によって色合いが変わります。興奮すると色が鮮やかになるみたい。ヒルヤモリはヤモリの中で一番好きな種類で、いつか飼いたいなーと前から思っていました。家のPCの壁紙もヒルヤモリです。

おむかえまでのはなし

 今までたゆら(蛇)を入れていた45cmケージを持て余してしまい、なんかトカゲ飼おっかなーと川崎のaLiveさんにお邪魔しました。

 aLive
 http://www.alive-rep.jp/


 当初はオニプレートトカゲを飼うつもりだったんですが、実際に見てみると結構デカい。45cmじゃ厳しいかな、と思ってショップのお兄さんに話を聞いてみるとやっぱり45cmで飼育は狭いから止めた方がいいと言われまして。じゃあどうしよっかなーとその時目に入ったのがヨツメヒルヤモリでした。折角なのでペアで購入。昼行性は初めてなので飼い方を色々聞いて、ついでに機材も購入。UVBライト、ライトスタンド、餌一式。紫外線必要な種類はライト買わなければ手を出さなくていいから止めておこうと決めていたのに遂に手を出してしまった。

ついにやってきた

 家に帰って適当に床材敷いて余ってた流木置いてとりあえず2匹とも投入。細かいところは後々考えよーと、暫く放置してゲームしてたら程なくしてケージから「ガタガタン!」と音が。ケージを見てみると、ヒルヤモリ同士で追いかけっこしてました。なんだよー仲良いなあとか見てたんですが、よく見ているとずっと片方が追い掛け回されているみたい。これはもしや縄張り争い?でもオスとメスだからそんなことは無いはずだし、お店では同じケージでおとなしくしてたし・・・とか考えてる最中もずっと追いかけっこをしていて、遂に片方が噛みつかれて鳴き声を上げ始めたのでこれはアカンと思い別居。うおーん、繁殖も考えていたのに予定が狂ってしまいました。かなしい。



来たばかりのころ。この時は仲良しだなーと思っていましたが・・・



今見返すとこの写真はメスが怯えているところだった(上から見下ろしてるのがオス)

ひとまずの対応

 丁度1個小さいケースを余らせてたのでとりあえずそっちに避難させて新しくケージを注文。どうやら追いかけてたのはオスで被害者はメス。オスメスで同居させて仲が悪くなる理由について色々調べたけど決定的なものは出てこなくて、一つ分かったのは基本的にオスが優位に立つ社会らしいということ。お店にいたときはもっと強いオスがいてビビってたのかもなあ。相性問題ばかりは仕方ないので別居飼育になりました。
 
 別居させて落ち着いたところで、噛みつかれていたメスの状態を確認すると結構深刻で、後ろ足の付け根にかみつかれた後があり、1日経っても体色が悪いまま。蓋を開けるとビビって逃げ回る。最悪の事態も覚悟しつつ、水と餌は切らさないように世話を続けました。一方オスはというと1日中動き回ってチョー元気。餌を舐めてる様子も見れたのでまあ大丈夫でしょう。

それからしばらくして

 メスはこの日からずっと体色が落ちていてハラハラしていたのですが、脱皮2回、ハニーワームとイエコは食べてくれるようになり、体色も最近は戻ってきて元気に動き回っています。繁殖を狙っているのでいつかまた同居させてみますが、何事もないといいなあ。45cmケージに1匹だとどうしても寂しいしね。



お蔭さまで元気になりました。

ヨツメあるある

 さてさて、ヨツメヒルヤモリの飼育で一番気を付けないといけないのが脱走です。むちゃくちゃすばしっこいので、油断してると逃げられます。私は蓋を半分開けた状態で餌を取り出していたら隙間から脱走されました。一度脱走されると家じゅう捕まって逃げるのでかなり大変で、捕まえやすい位置まで追い込んでプラケを被せてなんとか確保。一瞬の隙を見て逃げるので餌やりは気が抜けません。



こうなるともうどうにもならん。


 まだ1か月しか経過していないのと、最終目標は繁殖なのでまだ気は抜けませんが、とりあえず安定軌道に載ったかな、ということで。



こういうことするから扉が開かなくなるんだよなァ・・・


 
 最後に飼育環境をだだっと書いておきます。
 
・ケージ:45cmワイド
・床材:軽石、底石ネット、レプタイルソイル
・背面:ココウォール
・植物:ポトス、苔すこし、流木
・餌:レパシー、爬虫類ゼリー(フルーツ系)、ハニーワーム、イエコ
・その他:水のみ、ケージの上部にUVBライト、保温球

ヨーロッパイエコオロギ先輩には頭が上がらない

 最近、トカゲと有尾類にドハマっている私ですが、日ごろの世話は慣れてくると簡単になるものの、蛇と決定的に違い、大きな障害になるものに、給餌の問題があります。

 蛇はサイズに合わせたマウスのみで終生飼育が可能です。拒食の際にウズラを与えたりすることはあると聞いたことはありますが、基本的にマウスだけで大丈夫。初めて迎えてから10年以上経ちましたが、ずっとこれ一本です。つまりマウスが手に入る環境なら楽勝、逆に入りにくい環境だと飼育は難しいです。このご時世、そんなことはほぼないかと思いますが・・・。
 
 対してイモリ、ヤモリ、トカゲはエサの種類が豊富です。野菜、果物、活き餌、冷凍、練り餌、乾燥餌などなど、とにかくいっぱいあります。私は飼っているペットに合わせて餌を用意していますが、最初ちょっと困ったのが「個体ごとに好き嫌いがある」ということ。うちだとレオパの2匹が対照的で、オロロは練り餌(レオパゲル)を一切食べません。匂いを嗅ぐとすぐにそっぽ向いてしまいます。仕方ないので、乾燥餌をふやかしたものを毎日与えています。アカメはレオパゲル大好きです。レオパゲル持って蓋開けるとこっち駆け寄ってくるくらい大好き。ヨツメヤモリの2匹は比較的好き嫌いなくゼリーとレパシーを混ぜたものをペロペロしてくれるけど、ワームは大嫌い。ファイアサラマンダーはレプトミンを食べてるっぽい(まだ食事シーン見たことない)、ハニーワームは嫌がるといった感じ。
 
 こんだけ好き嫌いあるとどうなるかというと、餌がどんどん増えていきます。参考までに今うちにある餌。

・レオパゲル
・レパシー
・レオパフード
・乾燥コオロギ
・冷凍コオロギ
・レプトミン
・ひかり
・爬虫類ゼリー
・ハニーワーム(たまに)
ミルワーム(たまに)
・赤虫(たまに)
・マウス(蛇用)

 ね、言いたいことは分かる。多いよね。それぞれ棚に収めたりタッパーに入れたりしてるけど、冷蔵庫開けるとうわってなるよね。この中にはあんま食べないから余ってるものもあって、一度整理が必要だなーと思っています。
 
 ただ、この中で1つだけ全ての生体が好き嫌い無く食べてくれる万能フードがあります。それがイエコ(ヨーロッパイエコオロギ)の冷凍餌。こいつは解凍して皿に置いとくだけであらゆる生体が食いついてくれています。スゲーぜ!イエコ!冷凍コオロギ買う前はかなり抵抗があったのですが、パッケージは発泡スチロール製のしっかりした容器に入っていて、漏れたりする心配がないのもありがたい。(それでも念のためジップロックに入れて保管)
 数も300匹くらいで多いので、うちの生体数だと2か月くらいは持ちます。また、製造の過程で足を落としているらしく、ボディだけなので脚が口に刺さってはい拒食ってケースになりにくい。活コオロギは絶対に家に置かないと決めている私にとってこれは神アイテムです。
 

デメリットもある

万能感溢れる冷凍コオロギ、デメリットもあるっちゃああります。

サイズ調整が必要

生体の中には比較的小柄なやつもいます。うちだとヨツメヒルヤモリの2匹。こいつらは口が小さいので、イエコを丸のみできません。だけどこんな上質の肉食わない訳にはいかない、というわけで一回加えると餌をブルンブルン振り回して噛み千切ろうとします。見てるぶんには面白いけど中々食べれないのはきっとストレスでしょう。与えるときには頭を潰したりして、少し小さくしてやる必要があります。まあまあグロいです。

カルシウムの塗布が必須

総合フードの人工餌と違い、コオロギは栄養が偏ります。なのでカルシウムをまぶしてやる必要が出てきます。お皿に入れてコロコロするだけですけどね。

食べないときの処理が必要

とはいえ彼らも生きている。食欲がわかないときもあります。食べなかった時は潔く捨てなければなりませんが、そのままゴミ箱にインすると腐敗して中々刺激的な臭いになります。簡潔に言うとすっげえくせえ。なので我が家ではトイレから世界に飛び出していただいております。


ということもあります。あんだけドカ食いしてくれるところを見るとデメリットは少ないですけどね。

そんなわけで

楽しい可愛い爬虫類。できればスタイリッシュな環境でスマートに飼育したいというお気持ちはよくわかります。あたくしもできればレオパゲルだけで育てたかった。けれど、好き嫌いがあるっちゅーなら仕方ねえ。冷凍なので当然匂いはないし管理も頑丈。ケース持って振り回しながら踊ったりしない限り部屋の中にぶちまけることもないでしょう。トカゲを飼うときは是非、冷凍コオロギを常備しておきましょう。

あ、うちにある冷凍コオロギはこちらの製品です
https://tsukiyonofarm.jp/


おしまい

ビバリウムをつくろう!(苔リウム編)

 昔から憧れていたもののひとつに、ビバリウム、テラリウム、アクアリウム、パルダリウム・・・を作ることがありました。どれも似たようなものですが、水要素があるかないかと、熱帯地域の再現かどうかみたいですね。ググるといっぱい出てきます。今までなんとなーく面倒そうだなあというのと、蛇でビバリウム作ってもなあと思って手を付けていなかったのですが、最近トカゲ類に手を出し始めてから作りたい欲が湧きあがってきたので、ここらで一つちゃんと作ってみることにしました。というわけで作るために準備したものやら何やらを書いていきます。

 

用意したもの

まずは用意したものをざくっと。今回は小型の苔リウムを作りました。

・ケース(レプタイルボックス
軽石
・土(赤玉土バーミキュライト、テラリウムソイル)
・極床 造形君
・ウールマット(換気扇の覆うやつで代用)
・底石ネット
・塩ビのパイプ(10cmくらい)
・流木、石
・苔(コツボゴケ、タマゴケ)
・観葉植物(ホームセンターで適当に買ってきた1鉢200円のもの)

以上!上から順番に説明していきます。

①ケース

当然もっと大きなケースでもいいのですが、今回は練習ということで小型のケースでスタート。

SANKO レプタイルボックス

SANKO レプタイルボックス


②床材一式(軽石、土、ウールマット、底石ネット、塩ビパイプ)

まず最初に排水用に塩ビパイプに穴を空けたものをケースの端っこに設置。汚れた水をこれで吸い出すんだそうです。まだ使ってないけど一応置いた。
次に床材ですが、植物を育てるので水はけなどを意識して作る必要があります。

入れる順番は


【ケース上部】

                              • -

土(赤玉土バーミキュライト+テラリウムソイル)
ウールマット
底石ネット
軽石

                              • -

【ケース底】


の順番。

 底石と土が混ざり合うと水はけが悪くなると読んだので、ウールマットを挟んで石と砂の境界を明確にしました。土は赤玉とバーミキュライトと余ってたテラリウムソイルを混ぜて使用。バーミキュライト懐かしいー。小学校のひまわりの鉢植え以来だー。つーかこの土混ぜたりするの楽しいー。楽しくて写真撮るの忘れたくらい楽しい。
 ビバリウムを綺麗に見せるコツとして、手前を低め、奥を高めに配置するといいらしいですよ。適当にやったけど。そしてお次に出てきたのが「極床(きわみどこ)造形君」です。ギャグみたいな名前だけどすげーヤツ。水を混ぜてこねこねすると粘りが出てガラス壁とかにくっついてくれます。こうして立体感を出すってワケ。泥遊びたのしー

 

③流木、石

なんか良い感じの流木とか石を良い感じに置きます。バージンコルクとかでもよさげ。置かなくてもよさげ。センスが光る。あと流木は地味に高い。

④苔、観葉植物

 空いてるスペースにもりもり植え込む。このあたりもセンス次第。手前は低い植物を置いて、立体感を出すといいらしい。知るか!好きに植えるぜ!手前にタマゴケを植えて中間に観葉植物、流木の奥にコツボゴケを植えてなんか良い感じのアレになりました。

 

完成!

というわけで適当に植えて完成。写真で見ると、悪くない。しかもチョーたのしい。



今回は小型ケースで苔メインのものを作ったので背の高い植物は扱いませんでしたが、のちのち育つことを考えて、縦に大きなケースを使ったり、シダを植えたりするのもいいですよね。というか生体関係なくビバリウムを作ること自体が楽しい!盆栽にハマる高齢の方の気持ちが分かってきた。

かかった費用

最後に、今回かかった費用を大まかに書いていきます。

ケース:3,000円
赤玉土:300円
バーミキュライト:200円
テラリウムソイル:0円(余ったの使ったので)
造形君:700円
流木:700円
ウールマット:0円(家にあった)
軽石&ネット:200円
観葉植物:800円(200円×4)
苔:2,000円(500円×4)

合計:7,900円

そんなに費用かけずに遊べるのもありがたい。


 ビバリウムの作り方はYoutubeに大量に動画がありまして、今回作るにあたって色々見ましたが、殆どやっていることは同じなので、どういうレイアウトにしたいのかがとても大切ですね。これからやってみようってひとは何となく雰囲気掴むのにいいかも。ちなみに、今月のアクアライフはアクアテラリウム、パルダリウムの特集で作り方も載っていましたので、これもオススメです。今回作った苔リウムは安定させたらイモリをお迎えしようと思っているので、じっくりのんびり育てていきます。


月刊アクアライフ 2018年 07 月号

月刊アクアライフ 2018年 07 月号


おしまい。